マスコミは少ない時だけ報道し、乗客が増えると報道しないという態度を取っている。
新函館北斗駅
引用:http://www.city.hokuto.hokkaido.jp/uploads/fckeditor/info/kikakuHP/uid000001_20160507122603d93a0d22.jpg
乗車率の嘘
現在マスコミと財務省は「北海道新幹線は失敗した」「無駄だった」と言うために懸命だが、実際には成功しつつある。
テレビやネット記事で繰り返し「北海道新幹線はがら空きで大赤字」というニュースを見たと思うが、あれは全部嘘です。
北海道新幹線についての報道は最初から悪意に満ちていて、大手マスコミは「失敗した」という報道しかしません。
例えば「北海道新幹線の乗車率は20%台」というニュースを全国テレビと全国紙で一斉に流していました。
JRは新幹線の乗車率を平均50%になるようにしていて、平常時は30%以下にしています。
50%というと座席が半分埋まる程度で、連休などでは100%になるように設定しています。
上越新幹線でも北陸新幹線でも、ラッシュ時以外は同じようにがら空きで、そういう時に乗って「経営は大丈夫なんだろうか」と思った人も多い筈です。
2016年3月27日に北海道新幹線は開業したが、5月になると開業1ヶ月の乗車率が27%だったと全マスコミが一斉に報道しました。
比較のために出された数字として「北陸新幹線は乗車率60%以上だった」北海道新幹線は大失敗だと結論付けていました。
ところがこの2つの数字はどちらも大嘘で、まず北陸新幹線の乗車率は60%ではない。
北陸新幹線は東京駅を出発して途中まで上越新幹線と線路を共有しており、首都圏の通勤電車になっています。
「乗車率60以上」は埼玉から東京までの区間で計っていて、金沢や富山になんか行っていません。
乗客が増えたら報道しなくなった
一方で北海道新幹線は、青森から新函館のトンネル区間を乗車した人の乗車率を計っています。
北海道新幹線も東京から青森までを東北新幹線と共有していて、東京と埼玉区間は上越や北陸新幹線とも共有しています。
北陸新幹線は埼玉県で乗車率を計っておいて、北海道新幹線では青函トンネルで計っていたのでした。
この結果が「北陸新幹線60%以上」「北海道新幹線27%」で、ここまで酷いでっち上げ記事は滅多に見られません。
こういう計測方法をした理由は、北陸・上越・東北はJR東日本が運営しているのでゴッチャに計測し、北海道新幹線はJR北海道区間だけで計測したからです。
経営が別だから別々に計ったという事なのだが、それを説明もせず「60%超と27%、北海道新幹線は大失敗」と書いてしまいました。
東京駅を出発した新幹線の乗車率が60%だったとしても、途中でどんどん降りて青函トンネルでは27%になったという事で、『その列車』には最初60%以上乗車していたのです。
大新聞たちは、その後このカラクリをマズイと思ったのか、乗車率の話を一切書かなくなったが、嘘の記事を訂正はしていない。
北陸新幹線の乗車率を埼玉県で計るなら、北海道新幹線も埼玉で計れよって事です。
さて開業一ヶ月の北海道新幹線の乗客は、一日平均5700人で乗車率27%だったが、現在はどうなったのだろうか。
2016年7月の乗客は一日平均8300人に増えたので、4月と列車本数が同じだとすると、乗車率は39%になりました。
さらに8月10日から18日は一日1万人以上に利用者が増えました。
北陸新幹線乗車率は「東京-大宮間」、北海道新幹線は青函トンネルで調べている。
引用:http://gb-solomo.xinmedia.com/japan/season/image/602af56f-161b-4f38-83e1-c5482db89c20/height440
マスコミは財務官僚の飼い犬
すると大新聞たちはあれだけ騒いでいた乗車率を書かなくなり、今度は「予想される赤字」の推測記事を書いています。
ちなみに5月に乗客数が増えた時に新聞は、「ゴールデンウィークだから一過性で、すぐに乗客は減る」と書いていました。
さすが従軍慰安婦で30年間嘘をついていた新聞だけの事はあると感心しました。
大新聞の記者達はどれだけ北海道新幹線が憎いんでしょうか、新聞の敵というような扱いです。
こういう嘘記事を書いているのは経済記者達で、財務省と親しい人達が書いていると推測できます。
財務省は新幹線の建設自体に反対していて、あらゆる新幹線や公共事業すべてに反対しています。
新聞の経済面やテレビの経済ニュースは財務省からデータを貰わないと書けないので、財務官僚の子分なのです。
ところで北海道と本州の間を往来する人は毎年2500万人も存在し、もしこの半分でも新幹線を利用すれば1200万人になります。
一日8000人という現在の北海道新幹線の利用客だと、年間300万人に過ぎません。
残りの2200万人は飛行機を利用しているのだが、どうしてこれを取り込もうとしないのだろうか。
札幌延伸は当然として、札幌を中心としたバスや鉄道をもう少し整備すれば、需要はある筈です。
新幹線の駅ができた函館はホテルの予約が取れない状況で、東京からのツアーも好調だという。
新幹線で来る客は格安バスや格安航空利用者よりお金持ちが多く、関東から3万円から6万円のグルメツアーが人気を集めている。
「北海道新幹線大失敗」という財務省向けの記事ではなく、こういう事も報道したらどうなんだろうか。