現在のスマホゲーム界は、少数の「カモ」から大金を騙し取ることで成立している
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ゲーム界の異端者ポケモン
ポケモンGOが世界で配信されてから1ヶ月近く経ったが、沈静化によって早くもブームは終わったという声がでている。
だがブームが終わろうが終わるまいが、ポケモンGOによってゲームの世界には大きな変化が予想されている。
最近のゲーム業界は欧米でも日本でも、ビッグヒットやビッグタイトルは10年も出ていない。
世界を席巻した「Call of Duty」 「グランド・セフト・オート」「マインクラフト」を近所の人に聞いても一人も知らないでしょう。
「モンスト」「パズドラ」「グラブル」「艦コレ」と言ってもやはり、近所のおじさんおばさんは知らないでしょう。
これらの大ヒットゲームは少数の人が熱狂しているので、人数としてはとても少ないのが特徴です。
100人中99人が「モンスト」や「COD」を知らなくても、一人が課金する事によって利益を出しているのです。
これは過去の「ポケモン」「マリオ」「ドンキーコング」果てはパックマンやインベーダーとは全く違うヒット作です。
そういえば最近のヒット曲も、誰も知らない曲が上位に並んでいて、小数の人からたくさんお金を取るビジネスです。
ポケモンGOはこれらとは全く違っていて、課金しなくてもとりあえずゲームは出来るし、一人から大金を取ろうというモデルではない。
日本のスマホゲームは「誰からも相手にされないが、一人が100万円課金すれば儲かる」というビジネスモデルでした。
これだと日本のゲーム業界が崩壊しようが、ゲーム機が売れなかろうが、少数の熱狂的ファンに訴えれば利益がでます。
誰も知らないヒットゲーム
ゲーム業界はポケモンGOによって、少数のマニアではなく、大勢の子供や女性の存在に気がついた。
特に欧米では課金ゲームをするのは大人の男性だけで、戦争ゲームや男性向けのゲームしかない。
日本でも子供向けのゲームは少なく、10万円や100万円を課金させるためのゲームが大量に作られた。
2012年ごろにゲームの主役がスマホに変わったように、これから驚くほど短期間で大きな変化が起きるかも知れない。
ポケモンGOがAR(仮想現実)だったので、VRやAR技術が注目され、ヘッドギアディスプレイが主役になると言う人もいる。
だが頭に被るVRディスプレイが主流になるとは思えないし、女性と子供は買わないでしょう。
日本のスマホゲームはもう何年も売上上位は固定されていて、競争も新規参入もなくなっている。
総売り上げは1兆円を超えているものの、閉塞感がでてしまっています。
ソーシャルゲームの開発費は最初500万円以下だったが、現在は数億円に達し、大手企業しか開発できなくなっている。
大手企業は失敗を避けるため冒険はせず、同じようなゲームを絵柄を変えて出しているだけです。
ポケモンGOを任天堂と開発した米企業はゲーム大手ではなく、新興インディーズ企業で、だからこそ冒険ができました。
これから日本でもガチャを基本にした同じようなゲームではなく、新しいゲームが誕生するでしょう。
かつてのマリオやパックマン級の、誰もが知っている本物のヒット作が登場するかも知れません。