石やレンガの街並みはとても脆かったようです
引用:http://i2.cdn.turner.com/cnnnext/dam/assets/160824133416-34-italy-quake-0824-super-169.jpg
24日午前3時30分、イタリア中部で大きな地震が発生し、建物が倒壊し100人以上がなくなったとみられます。
イタリアは経済不振で、EU離脱が支持を増やすなど混乱していて、地震で一層苦しくなる。
不幸続きのEUとイタリア
人を呪わば穴2つという諺があり、他人の不幸を願ったりすると自分に不幸が起きるという意味ですが、イタリアはなんとなくこれを連想させる。
2016年6月24日にイギリスが国民投票でEU離脱を決めたとき、飛び上がらんばかりに喜んだのがイタリア人だった。
イギリスが離脱すればイタリアはEUの3番目の大国になり、地位が向上するというのだった。
フランスとドイツもそれぞれ目の上のタンコブ的なイギリスが抜けた事で、EU内の地位が強化されると言っていました。
国民投票の前にはあれだけ離脱に反対していた(かのように装っていた)が、一転して「イギリス出て行け」の大合唱を始めた。
これでイギリスは落ちぶれて我が国は発展すると3カ国の人たちは思ったが、そうは成らないようです。
まずドイツは難民とテロが深刻化し、フランスも同様で政権交代が有力視されています。
EUを支えてきたドイツ経済はどんどん落ち込んでいて、イギリスより良いという事は無い。
最も喜んでいたイタリアでは、EU離脱政党への支持が広がり、今年中にEU離脱を決める可能性が出てきた。
イタリア経済も思わしくなく、そこに今度は大地震に襲われました。
24日午前3時30分、中部のノルチャでマグニチュード(M)6.2の地震が発生し、多くの建物が倒壊した。
山間部の村で人口は少ないが、多くの観光客が滞在していたと見られています。
地震前の同じ地域、美しい街並みで日本人にも人気だった。
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古い街並みが倒壊
この付近の村々は古い石造りの家や壁が多く残っており、美しい景観で人気を得ていました。
初日だけで150人以上なくなったのが確認され、多くの人が建物の下敷きになりました。
軍が被災地に投入され、重機でガレキを撤去しているが、生存者を掘り起こすには手作業でどけるしかない。
アマトリーチェでは4分の3の建物が倒壊し、犠牲者のほとんどが観光客と見られています。
欧州は夏のバカンス・シーズンで、この村では2日後に祭りがあるので、外国からも多くの人が訪れていました。
震源地はノルチャ近くで深さ10キロ、160キロ離れたローマでも揺れを感じていた。
欧州には震度に相当する数字がないが、2016年4月14日の熊本地震は、マグニチュード Mj7.3で震度7だった。
イタリアの地震は震源地の深さが同じくらいの直下型地震のようなので、これよりは弱い震度6程度と想像できる。
被害を大きくしたのが観光の目玉になっていた古い町並みで、大半が石造りだったので簡単に崩れた。
石は建築材料に使うと永久的に長持ちするが、鉄筋やコンクリートの数倍重く、強度はとても弱く、横揺れにもたて揺れにも弱い。
イタリアは火山が多く地震も多い国で、1997年と2009年に大きな地震が起きていて、火山の被害も時おり発生している。
ナポリ近郊にあった古代都市「ポンペイ」が特に有名で、古代都市がそのまま火山灰で埋まったので、ここも人気観光地になっています。