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アフリカ進出を巡る日中の綱引き 日本に勝機はあるか

中国による資源投資はすべて失敗した
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引用:http://livedoor.blogimg.jp/wildhorse38/imgs/a/5/a58ef674.jpg

日本はアフリカ開発でも周回遅れ

安倍首相がアフリカ訪問し、ケニアで開催されたTICADアフリカ開発会議に出席しました。

議長を務めた安倍首相は3年間で300億ドル投資を表明するなど、それなりの存在感を示した。

TICADは日本がアフリカにお金を配る会議という意味合いが強く、日本政府が主催している。



日本はアフリカを21世紀最大のフロンティアと位置づけ、官民一体で進出を目指している。

ところがアフリカへは経済発展に伴って中国が進出していて、日本は周回遅れになっている。

さらにアフリカは欧米諸国の植民地で、現在も強い関係を保つ「欧米の勢力圏」にある。

欧米の強固な基盤に比べると、日本は3周か10周くらい遅れているのが実態です。

欧米のアフリカ支配については「ブラッド・ダイヤモンド」という映画、小説で有名になりました。

ダイヤモンドはアメリカ系企業のデビアスが全世界の全ての鉱山を独占し、任意に価格を決め利益を独占していた。

最近は市場シェアを落としているが、まだ圧倒的な優位性でダイヤ市場を支配しています。

ダイヤモンドが最も高価な宝石というのも、ほとんど幻想みたいなもので、石ころだと言えば石ころなのでした。

ダイヤモンド鉱山があるのはほとんど紛争国家や独裁国家、超貧困国家でむしろダイヤモンドが貧困を作り出している。

アフリカは欧米の土地

全ての資源産出国に共通する現象ですが、資源が産出するから社会を発展させなくてもお金を得られ、貧困のままなのです。

地面に穴を掘っただけで無限に石油が出てくる国というのは、ほとんどが「クソ国家」です。

アフリカや中東、中南米にこういう国が多く、揃って資源産出国なのは、偶然の一致とは思えません。

欧米諸国はこうした貧困国の資源を独占するのですが、ただ採掘権を買っても契約は反故にされます。

なにしろ相手は「XX国家」なので約束など守らず、気に食わないと銃やミサイルを振り回します。

そこで欧米諸国は自国の利権を確保するため、アフリカに基地を持ったり軍隊を派遣しています。

アフリカでは軍隊で守ってもらわなければ、商売ができないのが常識だとされています。

中国はアフリカに軍隊を派遣出来ないので、姑息なことに欧米の軍隊が居る場所で、コバンザメのように商売をしています。

暴動などが起きたらアメリカ軍やフランス軍に守ってもらい、自分は利益だけを得ています。

中国のアフリカ進出は最初欧米と同じく資源権益確保だけだったが、それらは資源高騰期に行われたので、すべて赤字になったとされている。

次に中国はアフリカでインフラ投資を進めたが、これが地元で大反感を買っている。

中国はまず鉄道、道路、ダム、発電所などの「支援」を申し出て、その金額は数兆円だったりして大歓迎される。

アフリカでは軍隊を駐留させないと商売ができない、写真はジプチの自衛隊基地。
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引用:http://images.china.cn/attachement/jpg/site1004/20150123/c03fd54ab89f162c425548.jpg

中国のアフリカ進出とは

だが工事を受注するのはかならず中国企業で、工事も中国人労働者を連れてきて行う。

現地のアフリカ人は石運びなどをやらされるだけで、経済発展や社会の発展などは起きない。

しかも鉄道を例に挙げると、完成した鉄道は「中国政府の所有物だ」と突然言い出して経営権を奪い取ろうとする。

援助と言っても相手国の借金なので、中国に援助された国には借金が残り、完成したものは中国が所有権を主張する。

さらに完成した道路や施設は欠陥が多かったり、完成しないまま放置する事が多い。

さらに工事で連れて来た中国人どもはそのまま居座って移民になり、自分達の街を作り、治外法権になっている。

中国政府は「民主主義」を持ち出して住民の居住権を主張し、結局相手国を乗っ取ろうとします。

これらは中国がチベットや内モンゴル、ウイグルを植民地にしたのと同じ手口です。

現地の住民だけでなく相手政府からも強い反発を買っているが、中国には魅力的な輸出品があります。

すぐに壊れる格安の日用品ではなく、機関銃や戦車、地雷、毒ガス、化学兵器まで、中国なら独裁政権にも売ってくれます。

欧米社会はもちろんロシアすら相手にしない国でも、中国なら資源払いで武器を売ってくれるのです。

こういう国と「競争」するのは中々大変だと思ので、見せ掛けの援助額とか投資額を競い合うのは辞めた方が良いです。

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