尖閣では愛国者を演じていたが、一方で「竹島は韓国の領土」と断言していた石原慎太郎。
引用:http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/5c/731174404e6eeb2c9313dc3f3e1d878c.jpg
白を黒と言い張る人たち
人権派や市民を自称する人が、安全保障や外交を語るととても奇妙な言い分になる場合がある。
いわゆる左翼の人たちは、反原発や反基地、福祉や反権力が守備範囲のはずだが、防衛や安全保障にも口を挟む。
その言い分は突拍子もなく、白いネコを見て黒猫と言い張るような事が多い。
例えば2015年に中国海軍が沖縄周辺を通過して威嚇した事があったが、彼らの言い分では日本が刺激して挑発したという。
日本側が中国との対話に応じず、靖国神社参拝などで挑発し、その結果「中国を怒らせた」と言っていました。
尖閣を日本が国有化するまえ、中国は勝手に油田開発して採掘施設を立てていましたが、これも日本のせいだと言っていました。
中国が共同開発を提案したのに、日本が応じなかったので、やはり中国を怒らせたというのが言い分でした。
2014年には沖縄や小笠原諸島に、大量のサンゴ密漁船がやってきて、漁場を荒らしていました。
これも左翼評論家や左翼新聞に言わせると、安倍首相が靖国神社参拝や安保法制で中国を怒らせたからだそうです。
何でもこの調子で、2016年には尖閣接続水域に、中国漁船200隻が集結し、海警や軍艦まで集まって領海侵犯しました。
これは日本政府が南シナ海でフィリピンやベトナムを支持して、「中国を刺激した」のが悪いのだと言っています。
自民党の野田聖子という人が安倍首相と総裁選を争おうとして、結局相手にされなかったが驚くべき発言をしていました。
自民党や「保守言論人」にも左翼がいっぱい
2015年11月に野田聖子前総務会長は「南沙諸島と日本は直接関係ない。日本はベトナムやフィリピンを支持してはならない」という趣旨の発言をしました。
2015年9月8日に自民党は総裁選を行い、安倍晋三氏が無投票で再選されたが、野田聖子は一時有力候補と言われていました。
野田聖子を担いだのは自民党左派グループで、かつて河野洋平や野中弘務と悪事の限りを尽くした人たちです。
彼らは選挙で有利だから自民党に所属しているだけで、政治信条は共産党や社会党と同じであり、日本を中国の領土にする為に働いています。
尖閣諸島は当然中国の領土だし、南シナ海は中国の領土、沖縄も中国の領土だし、台湾も当然中国の一部だと考えている。
東南アジアも中国だし「日本は古代中国の一部だった」などと言う人も居ます。
野田聖子の言い分では、日本が南シナ海でベトナムやフィリピンを支持すると、尖閣諸島が中国の領土になる。
南シナ海は中国が実効支配して争っているが、尖閣諸島も日本が「違法に」占領しているので同じだと言っています。
さらに日本は沖ノ鳥島のような岩礁も「違法に」占拠しているので、中国を非難するとこれらの島を手放さなければならなくなる。
頭の中がどういう構造になっているのか判らないが、自民党の半分近い左翼議員が実はこう考えています。
彼らの考えでは日本が尖閣諸島を違法に占拠し続けるためには、日本政府は中国による南シナ海占拠を支持しなくてはならない。
そんな事をしたって中国は、南シナ海を占拠する一方で、尖閣の領有権も主張するに決まっているが、彼らはそう思わない。
その程度の政治家にその程度のマスコミ
白を黒と言い換え、表を裏と言い張る左翼言論人や左翼政治家の言い分は、本当にこれは日本語なのだろうかと疑問に思うほどです。
どうして日本が南シナ海で中国を支持すれば、日中関係が良くなるのか、その論理がさっぱり理解出来ない。
ところがこうした奇想天外な事をいうのは左翼だけではなく、石破茂や石原慎太郎も以前、同じような事を言っていました。
東京都知事をしていた石原慎太郎は、尖閣諸島では愛国者ぶりを発揮した一方で、「竹島は韓国の領土だから、日本が領有権を主張する権利はない」とはっきり断言していました。
石破茂も10年ほど前には、「中国を刺激してはならない」とか「靖国神社参拝は中国を刺激する」などと言って日本を非難していました。
日本が中国を刺激したから中国が怒っている、などと言い出す人を、大新聞やテレビがチヤホヤして有名人にしてしまう。
彼らの主張は結局は「中国に謝罪すれば日中関係が良くなる」という事で、中国共産党のスパイだった河野洋平が言っていたのと同じです。
それを見る国民も、その程度の意見を聞いているうちに、その程度の頭になってしまいます。