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マイクロソフトやアップルがパソコンを強化する意味

新型MacBook Proはダンボールより薄い
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引用:http://news.biglobe.ne.jp/it/1028/4243289618/og_mbp2_001_thum630.jpg

パソコン市場の残存者利益

マイクロソフトとアップルがあいついで新型パソコンを発表して話題になっているが、日本では撤退が相次いでいる。

東芝、富士通、ソニー、シャープ、日立などかつてPCを生産していたメーカーは、現在は他社と統合したり売却したりして、独立メーカーとしては存在しない。

世界市場ではレノボが中国企業になり、DELLやHPといった米パソコンメーカーの販売は苦戦しているようです。



パソコンの世界市場は2016年に8%減で、2015年も10%減少し、XPのサービス終了による特需以外は、何年かずっとこんな感じでした。

日本国内はさらに悲惨で、2013年XP特需の1650万台がピークで、2016年は900万台と予想されています。

2017年はピーク時の半分に縮小するのが確実で、しかも売れるのは外国製品なので、国内メーカーはやっていけませんでした。

一時流行したタブレット端末は世界で前年比9.7%減少に沈み、ここに来てスマホの世界販売も4.5%増に伸び率が低下しました。

まだ成長していますが最盛時は2倍とか20%増だったので、スマホ販売は来年か遅くとも再来年には伸びが止まる筈です。

伸びている分野もありそれが最近宣伝している、薄くてキーボードがついている高機能モバイルPCで、急成長しています。

高機能モバイルPCには多くのタイプがあるが、薄型でキーボードの取り外しができ、スマホのような画面タッチでも、キーボードでも操作できるタイプが人気です。

20代以下の若者はスマホは持っているものの、パソコンを触ったことがない人が急激に増えていて、パソコン低迷に拍車を掛けています。

スマホのように操作できるのは外に持ち歩いて使うのに便利で、若い人たちにはむしろ抵抗感が少ない。

これだけ市場が縮小してメーカー数が減少したら、生き残ったメーカーは残存者利益を得られるかも知れません。

キーボードを折りたたんでタブレットのように使えるsurface book
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引用:http://www.3jil.net/content/uploads/2016/05/09/c6a074664c.jpg

物を売るよりサービスで儲ける

マイクロソフトやアップルが販売しているのはまさにこのような高機能ノートPCで、床の間にデンと据え付けるタイプではない。

それでもPC市場は縮小しているのだが注目すべき事実があり、パソコンの保有台数は世界でも日本でも増え続けている事です。

2000年台のPCは2年も経つと古くて使い物にならなくなり、性能が良い機種に買い換えたので販売台数が非常に多かった。

だが今はXPをサービス終了しても使用している人がかなり居るほどで、実際機械の性能としては問題なく使用できます。

2008年ごろ発売のPCは2018年でも支障なく使えるはずなので、10年くらい同じ機種を使い続けても良くなりました。

こうなってしまうと工業製品は「商品」から資源やインフラになってしまい、人々は壊れるまで買い換えなくなります。

だが世界の保有台数は増え続けているので、ここに目をつけた企業はPCを売るのではなく、サービスに課金させようと考えました。

今はスマホを売るよりもスマホサービスに課金させる企業のほうが儲かりますが、PCもそっちに向かっている。

アップルはご存知iTunes Store、App Storeで買い物をしてもらったり、Apple TVなどのサービスでお金を使ってもらう方針を持っています。

マイクロソフトは長い間ハードを売るか、ソフトのCDを販売する企業だったが、最近になってサービスで利益を得られるのに気づいたようです。

Windows 10になってやたらとマイクロソフトのサービスへの誘導が目に付くようになったが、要は「このパソコンで金使えよ」という事のようです。

Windows 10をインストールして貰うためには、アップルのように自前で完成されたPCを提供するのは意味がある行為といえます。

スマートフォンに慣れた人たちにはメーカー製スマホのように統一された完成度の高い商品が好まれるでしょう。

パソコンショップで部品を買い集めたり、ショップが作ったBTOも根強い人気があるが、アップルやMSのほうがスマートで見た目が良いのは間違いない。

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