EUは域内だけで閉鎖経済を行っているが、日本やアメリカには市場開放を迫っている
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引用:https://1.bp.blogspot.com/-ueYeVxg8nYk/V3fbft9uFDI/AAAAAAAADug/GYL4GhBcCqArDw7p9N2XbM0fAR4KM2W5wCLcB/s1600/57751caac361883a6c8b45b1.JPG


不平等貿易を楽しむEU

米大統領選は1年間に渡って続きトランプが当選したが、EUの多くの指導者らは口を極めてトランプを罵っていた。

「悪魔」だとか入国させないとか、当選しても合わないと公言した人が複数居たが、トランプが当選してしまいうろたえている。

彼らはトランプなんか当選する筈がないと思ったか、自分の否定的発言で落選に追い込めると考えていたが、当選してしまいばつが悪い思いをしている。

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差別主義者だと罵っていた相手と会って、笑いながら食事をしたり、お世辞を言わなければならないかも知れません。

欧州を嫌っている「差別主義者」はトランプだけではなくアメリカに多く存在し、欧州から距離を置くべきだと主張しています。

有力な根拠の一つは国防費で、NATO規約ではGDP費2%の軍事費を負担する事になっているのに、負担しているのはイギリスだけでした。


アメリカは3.32%を支出しているのに欧州各国の軍事費負担は1.5%前後と半分にも満たず、アメリカ人の税金で欧州を守っている。

EUのGDPを合計すると既にアメリカより大きいのに、軍事的にはアメリカが軍事費の大半を払って金持ちEUを守っているのはけしからんとなる。

この理屈では防衛費がGDP比1%の日本など論外で、アメリカの税金泥棒だという論理になります。


TPPの大西洋版である大西洋横断貿易投資パートナーシップ協定(TTIP)交渉は難航していて、既に破綻したと公言する人も居る。

EUは加盟国内では「自由と平等」を掲げているが、外部に対してははっきりと「差別と排除」を適用している。

イギリスのEU離脱でもこの傾向は見られ、一度離脱を表明するとフランスやドイツはイギリスを「敵国」呼ばわりして追い出そうとしている。



ゴッドファザーになりたいアメリカ

つまりEUは域内では自由貿易を促進するが、域外に対しては排他的に振る舞い、アメリカに対しても最初から排除しようとしてきた。

端的な例がF1やルマンや世界ラリーで、日米のどんなメーカーが参戦しても欧州の小工場の車になかなか勝てない。

技術的な優劣以前に欧州側が自分達に有利になるよう毎年ルールを変更するからで、フォードやトヨタが勝ちそうなら彼らは突然ルール変更する。


殆どどんな事にでも欧州のこうした偏狭さは発揮され、スポーツや娯楽や食べ物でも、突然難癖を付けられたり不平等を押し付けられる。

欧州はアメリカ車を買わず、ハンバーガーやハリウッド映画も規制されているのに(欧州域外の映画公開に制限がある)、アメリカ人の税金でなぜ欧州を守っているのかアメリカ人は考えている。

もう金を払って欧州で警察官役をやるのは止めると言っているのがトランプ新大統領で、今までの欧米関係が変更されるかも知れない。


「ゴッドファザー」という映画の冒頭で、娘の復讐を依頼する男に「キミは私を『ゴッドファザー』と呼ばず敬意も払っていないのに、キミの為に働けというのか?」という場面がある。

アメリカ人は欧州人に「キミ達は私に敬意を払っていないのに、キミの用心棒として働けと言うのかね?」と考えている。

そしてこのパターンはそっくり日本に対しても当てはまるので、事態は日本人が考える以上に深刻かもしれない。


ゴッドファザーは自分に敬意を払う人間をファミリーに加えるが、自分をを侮辱したり上がりをくすねた人間に対しては厳しい制裁を与える。

欧州諸国や日本がゴッドファザーのファミリーに留まれるか、追い出されるのかは微妙な問題で、今までどおりに行くとは限らない。

EUから離脱するイギリスはアメリカと個別に貿易交渉するだろうし、日本もTPPが行き詰ると個別交渉に向かうでしょう。


他の欧州諸国はEUという制度を守らなければならないし、NATOの結束も維持しなくてはならないので勝手な行動はできない。

トランプのアメリカはEUに好意的ではなく、オバマほどロシアに敵対的ではないので、米ロ接近しEUが厳しい立場になるかも知れない。

米ロが接近して厳しくなるのは日本も同じで、ロシアは日本との交渉で譲歩する必要がないので、より強気になるでしょう。

日本から見てアメリカとロシア、アメリカと中国が対立しているほうが、中ロは日本に対して譲歩する可能性が高まり都合が良い。