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リーマンショックと米大統領選で大儲けしたジョン・ポールソンとは

自分の見た目に興味がないのは分かる
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引用:https://fortunedotcom.files.wordpress.com/2015/06/42-61554806.jpg?w=840&h=485&crop=1

NYで名を挙げるジョン・ポールソン

ポールソンという名前を聞いて、リーマンショック時に米財務長官だったスキンヘッドのヘンリー・ポールソンを思い出す人が多いと思うが、今話題になっているのは髪の毛がふさふさの敏腕投資家です。

NYウォール街でヘッジファンドを経営しているが、最近米大統領選でトランプ当選に賭けて大儲けをしました。

手法はファニーメイとフレディマックという日本で言う住宅金融公庫みたいな公的企業の株を購入することで、投資したお金を5倍に増やした。



トランプは選挙中からインフラ投資と強いアメリカを主張していたので、今考えると単純な投資だが、他の誰もこの因果関係に思い至らなかった。

NYのトレーダーたちは反トランプで頭がヒートアップしてしまい、どうやったらトランプを落選させられるかだけを考えて、結局SNSで悪口を書き込んだりしていた。

NYのヘッジファンドというと凄く儲けているイメージがあるが、現実には10年間で99%が解散し、経営者は手数料を受け取って逃げ出している。

やっている原理はねずみ講やマルチ会員と大差ないのであり、その中でごく稀に、本当に勝っているファンドも存在している。

ポールソンはヒラリーを支持する大半の投資家から距離を置き、早い段階からトランプを金銭的に支援して、経済政策の選挙アドバイザーもしていた。

8月5日にトランプ候補は経済政策顧問団として13人を発表したが、ポールソンはその筆頭に上げられていた。

トランプ政権の財務長官は元GS(ゴールドマンサックス)のムニューチンが就任するようだが、ポールソンとはビジネスパートナーで仲間という事になる。

アメリカの大統領は選挙で資金援助した相手や、有力な支援者に見返りを提供するのが恒例なので、ポールソンは今後数年間「政権側の人」として特別な存在になる。

ポールソンが他の投資家と逆の道を選んで大儲けしたのはこれが最初ではなく、『リーマンショックで1.5兆円儲けた男』として知られている。

魔王Jソロスの再来か

2010年、日本では1ドルが100円を割り込んで大騒ぎしていたが、ポールソンは49億ドル(当時約4100億円)を稼いでHFの史上最高額を更新していた。

この年、金(ゴールド)価格が上昇していて金に資産の8割も投資して、ゴールドファンドは年率35%もの利益を挙げた。

彼を著名人にしたのは2007年のサブプライムショックと続くリーマンショックで、暴落に賭けてCDSを買い150億ドル(当時1.3兆円)を稼いだ。

CDSは何かの価値が下がると逆に上がる投資商品で、例えば日本国債が暴落すれば日本のCDSは逆に暴騰します。

だがCDSは手数料を払って投資するもので、反対に大きく損をする事が多く、リスクが非常に高いとされています。

投資は経済が上昇するほうに賭けるのが王道で、Wバフェットの投資はその典型と言え、多くの成功した個人投資家もそうしている。

敵の破綻に賭けるこの手の手法で有名なのは「イギリスを破産させた男」Jソロスで、古くはリバモアなんかも居た。

だがJソロスはインタビューで「実は空売りではトータルマイナスで、生涯利益の全ては『買い取引』で得た」と語っていて、魔王ですら成功していなかった。

成功する投資家の多くはナチスから逃れてきたり一風変わった経歴を持っているが、ポールソンは有名大学を主席で卒業し、特に挫折もなく投資会社で成功し独立後も成功し続けている。

変人が多い大物投資家の世界では、ある意味もっとも変わった人とも言え、このまま成功し続けるのか、過去のエリート達と同じく大失敗で消え去るのは興味深い。

ウォール街で働いてるトレーダーは年収数十億円や100億円以上の人が多く居るが、先ほど書いたように実は顧客に損を負わせて自分だけ儲けている「プロディーラー」が大半です。

自称プロの中でも自分の金を投資して(手数料を掠め取るのではなく)稼いでいる数少ないトレーダーがポールソンです。

2015年には新興国投資で数百億円の損失を出したようだが、再び息を吹き返した。

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