THAADミサイル
JNHG
引用:http://kaito1412.wp-x.jp/wp-content/uploads/2014/07/The_first_of_two_Terminal_High_Altitude_Area_Defense_THAAD_interceptors_is_launched_during_a_successful_intercept_test_-_US_Army.jpg


防衛省はTHAAD導入方針

韓国で配備が決定したTHAADシステムを、日本で導入する検討を防衛省が始めたのが分かりました。

米国防省では2017年8月までに、韓国へのTHAAD配備が実施されるだろうとしています。

稲田防衛相は今年12月にグアムを訪問して、THAAD施設などを視察する調整を行っています。

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防衛省は高高度防衛ミサイル(THAAD)導入の検討会を設置し、2017年夏までに具体策をまとめる事にしています。

従来、地上配備型迎撃システムTHAADは2019年から23年の次期中期防で導入する予定だったが、2016年に北朝鮮が弾道ミサイルを大量発射した事で計画を前倒しする。

北朝鮮は2016年に20発以上の弾道ミサイルを発射し、核の小型化も進めていて、将来核ミサイルを保有する可能性がある。


日本のミサイル防衛は現在、イージス艦搭載のいわゆるイージスミサイル、沖縄などに展開されたパトリオットの2種類しかない。

この他に米国ではTHAADミサイル、陸上イージスが存在し、さらに高高度で迎撃するシステムも研究されている。

逆に超低空で飛来する巡航ミサイルや、レーダーに映らないステルス機を迎撃するシステム、超音速ミサイルへの対処も研究されている。


これら全てのミサイルや航空機に対処することがミサイル防衛=MDなので、どこかに抜け穴があったら北朝鮮・中国・ロシアはその穴にミサイルを撃ち込んできます。

日本の現状のイージスミサイルは護衛艦からしか発射できないので制限が多く、北朝鮮は護衛艦の射程外を計算して撃っています。

高度が高すぎる、迎撃範囲内に着弾しない、角度を大きくずらす、護衛艦が居ないときに予告なしで発射するなど、ことごとく日本側の裏をかいて撃っています。



次々に実用化するミサイル防衛技術

裏を返すと現状の日本のミサイル防衛は穴だらけで、好条件でないと迎撃は困難です。

THAADミサイルはパトリオットのようにトラックに搭載して地上を移動できるので、沖縄や東京など決まった場所を守るには。海上の護衛艦より利点が多い。

護衛艦は出港しなければならないが、地上配備型なら稼働率が高まり運用に制限を受けにくい。


THAADミサイルの有効射程は200km、高度150km程度とイージスのSM-3より低いがパトリオットよりかなり高度は高い。

イージス艦「こんごう」に搭載されているSM-3ブロック1Aは、上昇限度500km、射程1200km程度とされています。

新型のSM-3ブロック2Aは、上昇限度1,000km、射程2000km以上とされていて、陸上イージスもミサイル性能は同じです。


パトリオットPAC3は射程距離も有効高度も15kmから20kmとされ、改良型は射程30kmで有効高度20km以上と推測されています。

これらのミサイルはそれぞれ違う高度で迎撃する役割なので、高度が低いから低性能という訳ではありません。

ミサイルだけが高性能でもレーダーで発見できなければ発射できないので、まったく新しいレーダーシステムも研究開発されています。


NIFC-CA (ニフカ)は多くの航空機や地上のレーダー情報を連携させて、水平線の向こう側の目標やステルス機も発見できると言われています。

Eー2DとAWACSと地上レーダー、軍艦や人工衛星それぞれの情報は限られているが、全てを統合すると多くの情報が得られるようなコンセプトらしいです。

防衛省はNIFC-CAや陸上イージスの導入も検討しているが、まずはTHAAD導入が先決で、それには予算が必要になります。


防衛予算はGDP比1%を超えたとはいえ、ロシアや中国などの対GDPに比べると少なく、現状でも支払いを先送りして装備品を導入している状況です。