拍手!2拍手!3拍手!4拍手! (記事が良かったら拍手しよう)
読み込み中...
スポンサーリンク

アメリカの圧力と車検・税制改革 日米自動車摩擦

日米自動車摩擦で様々な市場開放をしたが、結局アメ車は売れなかった
64128_600
引用:http://ic.pics.livejournal.com/nikolagrek/12094525/64128/64128_600.jpg

日米自動車摩擦で3年車検に

トランプ米政権は一時期自動車市場の閉鎖性を問題視していて、コロナが収まれば再び「アメリカ車を買え」と始まるでしょう。

トランプによるとアメリカは日本の自動車を輸入し、現地生産まで受け入れているのに、日本は米国車を輸入していない。

理由は日本市場が閉鎖的だからで、米国は不公正貿易で損失を被っている。



盗人にも三分の理と大岡越前が言ったように、アメリカにも3分の理があり、実は日本政府が外国車販売を防止している。

日本では乗用車販売の4割を軽自動車が占めていて、3割をハイブリッド車、残りはエコカーと高級車が占めました。

日本人にとって高級車とは「ベンツ」であって、決してリンカーンコンチネンタルとか、でかいジープでは有りません。

1970年代のリンカーンコンチネンタルは全長5.8mで、最新型は小型化されて5.3mに縮んだが、日本のコインパーキングに入らないのは同じ。

2015年から19年に全米でもっとも売れたのはフォードF150というピックアップ(乗用トラック)の巨大ジープみたいな車でした。

フォードF150はV8エンジン5.4Lで全長は最大6.4m、重量は燃料と運転手込みで3トン以上という、ただのトラックです。

ただのトラックなので日本では税金など維持費が高額になり、リンカーンのほうはもっと高くなります。

さらに日本の駐車場に入らないという致命的欠陥があるので、最近は「組関係」の人すらアメ車を避けています。(以前は人気だった)

アメリカのフルサイズカーを買うのは変な芸能人だけですが、アメリカの小型車も問題を抱えている。

アメリカが指摘する日本の不公正

はっきり言えばアメリカ人が好む車は「気持ち悪い」のだが、アメリカ人はカッコいいと思っているので話にならない。

ドイツ車に乗っていると「おしゃれ」になるが、アメリカの小型車に乗っていると、人格を否定されかねません。

見た目はアメリカ人と好みが一致すればむしろ買える要素になるが、日本政府は外国車が売れないように障壁を張り巡らしている。

一つはエコカーなど環境に優れた車の優遇で、環境に悪い大型車と古い車は税金など維持費が高額になる。

高級小型車が得意なドイツ車は売れているが、他の国のメーカーは事実上日本市場から締め出されている。

アメリカはハーレーダビッドソンというバイクも輸出しているが、日米貿易摩擦で日本の2輪制度が大問題になった。

日本政府は750cc以上の2輪新車の販売を禁止し、正規のルートでハーレーを売れなくしていたからでした。

また大型2輪(限定解除)免許を取らせないようにする免許制度も日米の国際問題になり、少し規制緩和しました。

日本の車検制度も「アメリカ車を売れなくする陰謀だ」という批判を受け、2年車検から新車だけ3年車検になった。

1980年代のアメ車品質では日本の車検を受けても不合格だったので、アメリカ政府は車検を廃止しろと言ってきたのだった。

日本の新車販売制度も問題になり、販売店は必ず特定のメーカーしか販売しないのが不公正貿易だと指摘された。

例えばトヨタの販売店ではトヨタ車しか販売せず、GM車を売らないのは不公正だという言い分だった。

アメリカは必ず「ハーレーを買え」と押し売りしてくる
easy-rider1-thumb-600xauto-2195
引用:http://blogs.itmedia.co.jp/hana/assets_c/2015/01/easy-rider1-thumb-600xauto-2195.jpg

予想される規制緩和

つっこみどころ満載だが、こうしたアメリカの外圧で車検制度が緩和されたり、ドアミラーが解禁されたり、日本人もかなりの恩恵を受けた。

ユーザー車検や格安車検なんてものは日米貿易摩擦によって規制緩和された制度で、それまでは多額の「寄付金」を整備会社に払わないと車検を通らないものだった。

それではトランプ政権が日本政府に厳しい市場開放要求をしてきたとしたら、日本政府はどんな規制緩和をするでしょうか。

まず考えられるのは「アメリカのプライド」であるハーレーダビッドソンを売るために、大型2輪免許の規制緩和でしょう。

零細バイク企業のためにアメリカ政府がなんで動くのかと思うでしょうが、金額に関係なく「アメリカのプライド」なのです。

次はエコカー優遇の廃止で、アメリカから見るとトヨタの車を売ってアメリカを排除している事になります。

軽商用車の税金は年間1万円以下で、リンカーンは年間12万円以上なのだが、アメリカでは大型車でも税金が安い。(州によって違う)

これもアメリカから見ると日本車を保護し、アメ車を売れなくするための陰謀という事になる。

3リッター超の大型車には大幅な減税を求め、「アメリカ車への差別的な税制」を解消しろと言ってくるでしょう。

税金を安くしてもリンカーンが駐車場に入るようにはならないし、商店街の交差点も曲がれないのだが、カマロやマスタングを買う人は居るかも知れません。

さらにトヨタなどがアメリカで生産している大型車が、規制緩和で日本に逆輸入される事もあるでしょう。

テスラのような高級EVが売れるような優遇措置も要求してくるかも知れません。
タイトルとURLをコピーしました