国債は途中で転売されるので、価格と金利が絶えず変化している
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引用:インカムラボhttps://incomlab.jp/wp-content/uploads/2015/03/2ac4e853308b4112da9cbc21b4d45dd9.png


ゼロ金利ってなに?

現在日本は日銀の無限金融緩和で日経平均株価が2万2千円台、ドル円は106円前後で推移しています。

それぞれを別々に見るとランダムに動いているように見えるが、互いに連動し関連しあっています。

特に分かり難いのが国債の金利と値動きで、金融緩和でどうなるのか、テレビの解説者も説明してくれません。

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国債そのものの仕組みはごく簡単で、例えば100万円を10年間借りて1%の金利だと政府が10万円払います。

国債ではこういう時に95万円で国債を販売し、10年後に100万円で買い取る約束をして、他に金利を毎年5千円払うようにし、買った人は10万円儲かります。

額面金額と購入金額に差があれば儲かり、金利として毎年お金を受け取れるので、高金利なら美味しい金融商品です。


ところで国債は購入した人が別の人に転売すると、市場価格が変動していきます。

95万円で買った国債を10年後に国が100万円で買ってくれるが、お金が必要なので5年後に他の人に売ると、将来得られる利益を加味した価格になります。

現実にはどうなっているかというと、ある日額面100万円の10年国債を103.45万円、金利0.3%で国が販売していました。


つまりその日に103万4500円で日本国債を購入すると、10年間で3万円の金利を受け取れるが、10年後の買い取り価格が3万4500円少ないのです。

10年間で4500円必ず損をする国債なんか誰も買わないのではと思いますが、これが大人気だそうです。

からくりは日銀の黒田総裁が金融緩和によって、損失分を上回る金額で買い取っているからで、黒田バズーカと呼ばれていました。



日銀が損をして投資家が儲かる

本来103万円で買って10年後に100万円を売るものを、黒田バズーカは今すぐ105万円とかで買ってくれるので、購入した人は必ず儲かるのです。

日銀がこんな事をしているのは「日銀は政府から直接国債を買ってはならない」という法律が有るからで、膨大な損失を出しています。

逆に考えるとそうしてばら撒いたお金は国債購入者に渡って、多少は経済に貢献しています。


さて国債にはこのように「発行価格(購入金額)」と「償還価格(額面金額)」「市場価格」「市場金利」があり市場価格と金利は毎日変動しています。

何らかの原因で(日銀の買取などで)市場価格が上昇すると、現在の価格と償還価格の差が小さくなり、市場金利も低くなります。

市場価格が急激に上昇したことで満期までの残り期間で得られる利回り(トータル利益)がゼロになり、いま日銀に売るほうが満期に国に売るより儲かるのです。


国債利回りが低下すると株式市場に資金が流れて株価が上昇する傾向があり、国債利回りと株価は逆相関の関係になりやすいです。

投資家が投資をするときに国債利回りが低すぎて儲からないので、株式投資に資金を回すからだとされています。

逆に国債利回りが十分に高ければ、投資家は株よりリスクが低く安定した国債を買うので、株価は下がっていきます。


国債利回りは為替レートにも大きな影響を与え、短期的には金利を上げるとその国の通貨が買われるが、長期的には逆になります。

というのは最初外国人は金利上昇するとその国の国債を買うのだが、高金利は「信用が低い」のを意味するので結局売られるのです。

ジンバブエとかベネズエラを連想すると分かるが、高金利な国は破産する確率が高いから高金利で借金するので、こんな国の通貨はいずれ暴落します。



マイナス金利は投資には時期が悪い

逆に低金利やマイナス金利の国は、お金を払ってでも買いたいほど信用が高い国で、スイス銀行に手数料を払って預金するようなものです。

自分がもしお金持ちだったら、年利120%のジンバブエ銀行よりは、マイナス金利でもスイスの銀行に預金したいです。

とういう訳で長期的には必ず低金利通貨は買われて通貨高になり、高金利通貨は売られて安くなりますが、それがいつかは誰も知りません。


アメリカなどの外国でも理屈は同じで、アメリカは日本より高金利なので潜在的に下がる通貨であり、長期的には円高ドル安になります。

低金利にすると借金がしやすくなるので好景気になり、株価も上昇するのだが、そうならないのが日本のデフレ経済なので、偉い人は頭を抱えています。

こんなに金利が低いのになんで借金をして消費してくれないのか、企業もお金を借りて設備投資してくれないのかという訳です。


日本以外の国は金利を下げるとみんな借金をして景気が良くなるのに、世界中で日本だけが経済の法則を無視しているかのようです。

原因は需要不足つまり政府がお金を使わないから、国民もお金を使わないのだが、政府は緊縮財政と増税でもっと景気を悪化させてきました。

現在は本来あるべき理論値よりかなり円安であり、株価は円安の恩恵で高すぎるので、今ドルを買ったり日本株を買うのは適切ではないと感じます。


どうせ買うなら下落した後でドルや日本株を買うべきで、日本国債を買うのも高金利で安く買える時に購入するべきです。

土地価格もコロナ打撃で大幅に下落する可能性があるので、安くなってから購入すれば現在よりずっと得をするでしょう。

今は投資をするのにあまり良い時ではないです。