企業の破産申請は昨日思いついて今日認められる訳ではなく、1ヶ月前から準備していたと推測される20170327-134400-1-0002_l
引用:http://www.news24.jp/images/photo/2017/03/27/20170327-134400-1-0002_l.jpg


突然の計画倒産?

中堅の格安旅行会社「てるみくらぶ」が3月25日に航空券の発券などが出来なくなり、2日後の3月27日に突然破産しました。

余りに突然の経営破たんによって、海外旅行先で取り残された人が数千人も居て、帰国困難になっています。

利用者は出発当日に空港に到着してから、航空券が使えないとメールで連絡されたが、旅行会社はかなり前からこうなるのを知っていた。
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24日になって「てるみくらぶ」の利用者に、航空チケットが発券されない、外国のホテルがキャンセルされていたなどのトラブルが相次ぎました。

24日朝に成田空港で海外便への出国を待っていた利用者に、航空券が発行されず、既に発行された航空券も利用できない可能性があるとメールで連絡された。

また現地における利用ホテルも、予約されているか保証できないなどと説明がされました。


25日に同社は臨時休業し連絡も取れなくなり、3月8日から15日までの発券料金が支払われて居ないのが分かった。

国内旅行会社は国際航空運送協会(IATA)のBSP精算を利用していて、みずほ銀行が旅行会社から料金を受け取り、航空会社に支払っています。

BSPにお金を振り込めば煩雑な手続きをしなくて済むが、支払いが行われなかったら航空券は発券されません。



8万人から料金受け取り支払い不能


「てるみくらぶ」から23日清算分のBSPが支払われなかったため、空港で予約した航空券を発券しようとしても発券され無かった。

発券済みの航空券については航空運送契約は成立しているので搭乗できた可能性があるが、現地に行ってもホテルが予約されていないなどが考えられる。

国土交通省交通局の指導ではeチケットとして航空会社に予約した場合、予約した時点で契約成立するが、旅行会社を通した場合、チケットを発券した時点で契約成立するようです。


海外に予約したホテルやサービスは国内法の適用外なので、お金が支払われなければ予約はキャンセルされる可能性がある。

3月27日、東京地裁に自己破産を申請し破産手続き開始の決定を受け、負債額は約151億円と発表されました。

8万人以上が料金を支払っているが、約99億円の債務があり、支払える見込みが無いと説明している。


およそ2500人が「てるみくらぶ」のツアーで海外旅行中で、現地ホテルがキャンセル扱いになっている。

利用するにはホテルなどに宿泊客が直接料金を支払う必要があり、2重に料金を支払う事になります。

観光庁と国土交通省は「発券済み航空券は使用できる」としているが、外国の航空会社が従う義務は無いので、拒否される事も在り得る。



周到に準備された計画倒産の疑い

「てるみくらぶ」は日本旅行業協会に加盟しているが、弁済保証金制度は最大1億2千万円なので、99億円の大部分は返金されない。

「てるみくらぶ」は2015年春頃から広告費などで経営悪化し、3月23日のBSP精算に当てる資金を用意できず、経営破たんしました。

「てるみくらぶ」は航空業界の不況につけこんで余った航空券を格安で仕入れてインターネットで販売していました。


だがこの事業モデルは航空チケットがあまっていたから成立したのであり、訪日客の激増で余剰チケットがなくなると行き詰った。

2016年の訪日客数は史上最多の2403万人で、2017年はさらに増加が予想され余剰チケットが出る状況にはない。

「てるみくらぶ」は破綻の日が迫る中で募集を続けて料金を集め、その一方で素早く東京地裁に自己破産を申請している。


自己破産申請をすると借金ドラマでおなじみのように、債権者は取立てを出来ず、自信の安全が保証され逃げ回る必要もなくなる。

予め破綻を準備した計画倒産ではないかという声も、多くの利用者から聞かれています。

企業破綻で自己破産の申し立てをして認められるには、弁護士に依頼してから1ヶ月掛かるとされているので、2月下旬から破産準備を始めた事になる。


最後の1ヶ月間に集めた金は何に使われるのだろうか。