格納容器内で始めて燃料デブリが確認された
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引用:http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/images/thumbnail/wbs/20170721_wb_nl01_9.jpg



核燃料はどこに行ったか?

建屋が爆発した福島第一原発の核燃料が、どこに行ったのかは、確認する方法がなかったので謎だった。

原子炉格納容器の下に漏れている可能性と、格納容器の中にとどまっている可能性とがあった。

東京電力は3号機の格納容器内に水中ロボットを投入し、7月21日から内部の撮影に成功しました。
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それによると3号機の原子炉圧力容器の下に、溶解して不純物と交じり合った燃料と見られるものが、付着していました。

原子炉の燃料棒は正常な状態では「原子炉圧力容器」の中に入っていて、その外側に「原子炉格納容器」があり冷却水が循環しています。

画像では燃料は圧力容器を突き破って下に漏れたが、格納容器の中に留まっていると見られる。


7月22日には格納容器の底を水中ロボットで撮影し、核燃料と不純物が溶けて混ざり合った「燃料デブリ」と見られるものが大量に見つかった。

燃料デブリと見られるものは格納容器の底に、厚さ1mから2mも堆積していました。

格納容器の底には壊れた足場や原子炉内の構造物が、折り重なるようにして残っていました。


こうした状況から、核燃料の大部分は原子炉圧力容器から漏れたものの、原子炉格納容器の中に留まっていると考えられます。

事故から6年間、様々な装置やロボットが投入されたが、悪条件に阻まれて燃料やデブリを確認する事はできませんでした。

今回の水中ロボットの成功で、始めて実際の核燃料の姿を、目視する事が可能になった。


燃料デブリは格納容器の底に広がっていた
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引用:日刊工業新聞社http://newswitch.jp/img/upload/phpUiJzcR_596dbd0501999.jpg



外部流出はなかった

原子炉格納容器は地上階と地下階に別れ、現在は内部の全体が水で満たされている。

報道では炉心溶融(メルトダウン)によって格納容器の床を溶かし、燃料は建物の地下に広がっているとも推測されていた。

だが原子炉格納容器の上部まで水で満たされている状態は、底に穴が開いていないのを暗示している。


水中ロボの撮影によって、大量のデブリが格納容器内にとどまっているのが分かり、燃料が外部に流出した可能性は低くなった。

3号機以外の原子炉は未調査だが、同じような状態である可能性が高い。

1号機と2号機の調査では格納容器内に障害物が多く、水中ロボを原子炉圧力容器の下側まで、下ろす事ができなかった。


水中ロボットは長さ約30センチでケーブルで操作し、国際廃炉研究開発機構(IRID)と東芝が開発していた。

核燃料デブリの取り出しや原子炉の解体は困難を極めるが、燃料の位置が確認できた事で大きく前進する。

福島第1原発の解体処理には、21兆円の費用と40年間の時間がかかると見積もられている。