増え続ける公共投資と公的債務、下がり続ける成長率
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引用:朝日新聞https://www.asahicom.jp/articles/images/AS20180119000362_comm.jpg



中国支持者が避ける問題

中国を支持する人達は「中国は大国になった。もう現実を認めて中国が作った世界を受け入れよう」という主張を展開している。

尖閣や南シナ海問題でも日本は「わがまま」をやめて新しい指導者に従うべきだ、とのたまっている。

彼らが言いたがるのは経済成長率やGDP、周辺国との取引金額などで、逆に言いたがらないのは借金の事です。

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お金には2種類あり、ひとつはプラスの資産でもうひとつがマイナスの資産、借金であり両方を見る必要があります。

中国のGDPは2016年で11.2兆ドル(約1200兆円)で成長率6.7%、2017年はさらに6.9%だったと発表されています。

世界最高の高度成長を続けているのだが、成長率の5倍の速さで借金が増えているとしたらどうだろうか。


中国の投資効率(国が使った金額に対する経済成長率)はオマケしても20%程度であり、国が使った金額の5分の1しか成長していません。

中国は2017年に1200兆円の6.9%(=約83兆円)成長したので、83兆円の5倍の414兆円もの投資を行ったとみられます。

因みに中国の投資の大半は国や地方政府のお金で民間投資は非常に少ないです。


政府による投資(公的固定資本形成)はほぼ公共事業、公共投資と考えてよく、日本では6兆円程度に過ぎません。

それが中国では400兆円あり、税金として返って来るのはおそらく、2割程度しかないでしょう。

こんなに投資効率が悪い理由は、中国はすでに土木工事で経済成長する経済段階を終え、消費型社会になっているからです。



成長と借金のチキンレース

にも関わらず政府は「土木工事と不動産開発で経済成長する」考えに凝り固まっていて、やめる事ができません。

日本でもバブル崩壊後の1990年代に大規模公共事業で経済成長しようとしたが、それが10倍の規模で長期間継続されています。

気になるのはこれだけの公共事業をした借金で、毎年200兆円とか300兆円のペースで増えているはずです。


欧米の経済メディアの推測では、2015年から2016年に中国の公的債務はGDP比250%程度、2500兆円から3000兆円だったと指摘されています。

どう考えても現在は3500兆円以上に増えている訳で、2018年はGDP比300%という答えが出てきます。

IMF国際通貨基金は中国からワイロを貰って20年以上も成長率などを誤魔化してきたが、2017年はついに、経済成長目標を廃止するよう警告しました。


経済成長の5倍の速度で債務が増え続けているのだから、債務の膨張を止めるには経済成長を止める必要があります。

中国経済は借金で支えられているので、実際には債務膨張を止めたらマイナス成長になるでしょう。

共産党幹部は経済崩壊につながる財政健全化を決してやらず、債務をひた隠ししています。


おかしいのは「日本の財政は破綻している」と言う『財政健全派』の日本人ほど中国の財政には無関心で、債務を見ないようにしている事です。

中国政府が発表している財政状況は常に健全で借金は存在しないのだが、それが本当なら年間数百兆円の公共事業費はどこから出てどこに消えたのでしょうか。

しかも中国の公的債務がGDP比300%というのは中国が発表するGDPが正しい場合で、実際には何割か「水増し」しているのは常識となっています。