スマホゲーム自体が生き残りゲームになった(訴訟を発表するグリー)
引用:http://image.itmedia.co.jp/business/articles/1802/03/sh_gree_01.jpg
スマホ市場は縮小に向かう
スマホゲームは2011年ごろからブームになり市場規模は1兆円を超えたが、人々は飽きはじめている。
新たなヒット作は出にくく、既存のビッグタイトルが寡占状態になり、ビッグタイトルのユーザー離れも起きている。
ビッグタイトルのひとつ「パズル&ドラゴンズ」は、3年間でアクティブユーザー数が半減しました。(東洋経済オンライン)
売上高は923億円(前期比17.9%減)、2015年には1500億円あったので、着実に減少している。
多くのゲームでライトユーザーが先に離れ、重課金者が最後まで残るので、ユーザー数の変化ほど売上は落ちない。
スマホゲーム離れの対策として、グリーは任天堂Switch向けゲームへの参加を発表しました。
グリーと任天堂は任天堂が倒産しかけていた?2012年にグリー社員が「任天堂の倒し方、知ってますから」と言ったとされる因縁の関係です。
田中社長は当時家庭用ゲームを古臭いものと見下していたが、今度は頭を下げてスイッチのゲームを販売させてもらう。
グリーも2012年ごろは1500億円も売上があったが、最近は600億円台と半分以下になっている。
スマホ市場の伸びも2016年に2%、2017年は1%程度で、市場が頭打ちになっている。
限られた市場でユーザーの奪い合い
最近話題になっているのがゲーム企業の訴訟合戦で、「白猫プロジェクト(白猫)」のコロブラが任天堂に告訴された。
訴訟理由は特許侵害なのだが、スマホゲーム業界は「パクリ」が当たり前の風土があり、そっくりゲームが多かった。
任天堂はスーパーマリオなどオリジナルキャラが多く、価値観が正反対といえる。
次にSupercellの「クラッシュ・ロワイヤル」「クラッシュ・オブ・クラン」がやはり特許侵害でグリーから訴えられた。
グリーといえばガラケーゲームの時代から、絵柄だけ変えて他社のゲームやアニメ設定を「パクル」ので有名だった。
それが今度は自社のゲームがパクられたと訴えているので、真剣なのだろうが笑ってしまう。
こうした事はスマホゲーム成長期なら問題にもならなかった筈で、縮小した市場で取り分を奪い合っている。
ユーザーから金を騙し取るような行為をしている会社もあり、消費者庁は1月26日、スマートフォンゲーム「THE KING OF FIGHTERS ’98 ULTIMATE MATCH Online」に措置命令を出した。
発表によると2016年12月31日から17年1月4日のイベントで、「出現確率3%」とPRしていたカードが、実際には0.333%だった。
この手のイカサマガチャは以前からあり、高確率を謳って課金させ、実際の出現確率を「ゼロ」に設定していた例すらある。
こんなのはパチンコ以下の搾取でしかなく、騙されたのに気づいたユーザーはスマホゲームから離れていくでしょう。
市場の縮小は自業自得ともいえる。