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経済牽引する「プチリッチ消費」とは

ポスターはあるが店で売っているのを見た事がない食パン「山崎ゴールドソフト」
受注生産で月2回しか買えず、三斤1,620円(税込)
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引用:http://www.yamazakipan.co.jp/product/01/img/mainimg_pdtDtl15.jpg

プチリッチが消費牽引

数年前のデフレ期に安さだけが消費者を惹きつけたが、最近は少し贅沢をする「プチリッチ」商品が人気を得ている。

例えばコンビニのお菓子でも100円とかではなく、500円で20本しか入っていない高級ポッキーなどが売れている。

カップに入った小さなプリンが300円くらいしたり、ものすごく高い訳ではないが、従来品よりかなり高い商品が増えている。



ターゲットは「プチリッチ」狙いと話す企業担当者も多く、ホテル業界も高級路線に傾いている。

高級ホテルに宿泊すると1泊10万円もするが、5000円でランチやディナーなど少し贅沢だが財布は痛まないサービスが受けている。

最近はモーニング接待と言って、取引企業の担当者と数千円のホテルモーニングを食べ、商談も行う企業が増えている。

夜の接待の数分の一の費用で済み、それでいてプチリッチな体験が出来るのが好評なようです。

安いホテルの代名詞であるカプセルホテルも高級化が進み、新規開店する都市部では5,000円程度の価格帯が多い。

従来は3,000円程度だったので2倍近い価格設定だが、カプセルの室内は2倍ほどあり、女性専用ルームがあったり高級さを売りにしている。

たった5年で消費感が反転した

プチリッチは元々女性週刊誌とかが「浪費する女性」を指していたらしいが、ちょっと贅沢するのを指すようになった。

値段が2倍の高級食パンとか、1缶500円のサバ缶とか、300円のヨーグルトとか、その手の商品が次々に登場してヒットしました。

プチリッチ層は男性より女性が多く、「メロンパン専門店」では一個200円台のメロンパンが売られていて、店は増えているので流行っているようです。

プチ贅沢は10年前くらいからあり、スーパー銭湯、エステ、ネイルサロンなどが流行りました。

プチリッチと関係があるのか、最近低迷していたスキーブームが盛り返してきている。

湯沢や苗場や長野など、バブル期ににぎわったスキーリゾートに、客が戻ってきている。

スキー全盛期は1985年から90年ごろで、当時は「お金は浪費して捨てるもの」、なくなったら明日稼げば良いという風潮でした。

今月の給料は給料日前にきれいに使い切り、給料日になったらなるべく早く使い、できる限り借金して皆お金を使いました。

江戸っ子のように「宵越しの銭は持たない」のがバブル時代の価値観で、お金を使わない人は「人間が小さい」と見下していました。

その後わずか5年で阪神大震災が起き、「節約が美徳」「欲しがりません勝つまでは」の戦時中の価値観に戻った。

その節約が消費不況を起こしてしまい、日本はさらなる不況に落ちていったのは皮肉でした。

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