分不相応な家に住みたがる
はた目には十分な収入がありいい暮らしをしているのに、貯金がなく赤字だったり、突然破産する人が居ます。
年収は500万円から800万円もあり、夫はバリバリ稼いでいるか共働きで夫婦とも一定の収入がある。
しかし家計は毎月赤字で火の車、気がつけば貯金ゼロでローンだけがあるというような例です。
こういう世帯の大きな支出を見ると、子供がいる場合は教育費が大きく、子供の為に無理して大きめの住宅を購入している。
子供が居るので自動車も高級ミニバンで、生活全般において背伸びしていて、ワンランク上の支出をしている。
子供のために広い家が必要なのはせいぜい15年くらいしかないのに、その為に数千万円の住宅を購入する。
家を買ったら自動車もそれなりのを買わないと釣り合わないので、300万円から500万円もする高級車を玄関前に止めておく。
すると衣類もそれなりに上等なのを着る必要があり、周囲からは上流家庭のように思われます。
上流気取りのサラリーマン家庭は収入以上の支出をしているので、常に借金が資産を上回っています。
こういう家庭が実はもっとも破産しやすいと言われています。
住宅、教育の次に金が掛かるのは自動車で、今どきクラウンやアルファードは700万円もします。
安いミニバンやカローラでも今は200万円前後なので、年間100万円近くかかるでしょう。(駐車場を借りる場合)
東京や大阪で軽自動車の新車を維持するには、駐車場月2万円として年間60万円以上はかかります。
クルマは浪費のかたまり
カローラやアクアで年100万、クラウンやベンツだと年200万は掛かっているでしょう。
ざっと見渡すと年収の3割以上も自動車を維持するために使っている人が多く、それに気づいていない人が多い。
手取り300万円でカローラやアクアに乗っていたら、確実に収入の3割前後をクルマに使っています。
年収700万円でもクラウンやベンツに乗っていたら、収入の25%はクルマの維持費だけに使っています。(駐車場を借りる場合)
そのうえ住宅ローンにも3割、教育や生活費も必要なので、これでは毎月赤字になるのも、やむを得ません。
では収入に見合った自動車はどんなものか計算すると、手取り500万円でカローラ、300万円台なら軽自動車が妥当でしょう。
それでも収入の2割程度はクルマに消えるので、中古で済ませるなどもっと支出を減らしたほうが良いです。
住宅についても子供部屋が必要な期間はせいぜい20年なのに、ほんとうに購入する必要があるか疑問です。
賃貸マンションは割高ですが、収入が減ったり部屋数が不要になれば、安い物件に引っ越せるので気楽です。
ディーラーとか不動産屋とか、親戚や近所の人が言う「世間並み」は大幅に高すぎる事が多いです。
年収500万程度で高級車に乗って良い家に住んでいる人が居たら、おそらく家計は大赤字のはずです。