ロシアが流したとされる偽ニュース、イスラム教徒への憎悪を煽っている
引用:https://si.wsj.net/public/resources/images/BN-VK143_fbruss_P_20171003111331.jpg
ネットメディアへの信頼性揺らぐ
2017年はSNSやネット媒体の信憑性が疑われ、批判されました。
批判の矢面に立たされたのはフェイスブックで、「フェイクブック」という隠語で呼ばれている。
2016年の米大統領選では両陣営がネットを駆使して相手陣営を攻撃し、より過激な批判を展開したトランプが勝利した。
そしてトランプ陣営をロシアが支援していて、トランプは見返りに外交的譲歩を約束したのではないかという疑惑が出ました。
当時ロシアはウクライナ介入で欧米から経済制裁を受けていて、制裁解除を働きかけたとも言われている。
2018年現在も対ロ制裁は解除されていないが、もし解除したらトランプは「やっぱり密約を交わしていた」と批判されるでしょう。
ロシア疑惑を捜査しているモラー特別検察官は2月16日に、ロシア国籍の13人と3団体を起訴したと発表しました。
2月20日、トランプ陣営の弁護士を虚偽供述などで起訴し、弁護士は有罪を認めている。
ロシアがネット上で世論を誘導するツールとして選んだのが、フェイスブックだった。
ツイッターや各種ブログ、まとめサイト的な機能もロシアの偽ニュースを拡散するのを手伝った。
例えば対立候補のヒラリーの発言を真逆の意味で紹介したり、トランプについては事実と異なる良いニュースを広めた。
ロシアの主目的はトランプを当選させることではなく、アメリカ社会を分断し、混乱させることだったと言われている。
アメリカを混乱させ破壊するのが狙い
この数年アメリカでは白人と有色人種が憎み会う事件が多発しているが、ロシアは憎悪を掻き立てるような偽ニュースを配信した。
こうした他国の感情への介入はソ連や中国など共産国家の得意とするところであり、中国は琉球人とヤマトの対立をけしかけている。
アメリカには白人、アフリカ系、プエルトリコ、中韓、日系人など対立する人種が多いので、利用しやすい。
敵対国家の混乱を拡大して影響力を行使するのは、侵略戦争の基本中の基本で、ロシアだけがやっている訳ではない。
そのツールとして利用されたのがフェイスブックやユーチューブなどの若者受けする新しいメディアでした。
昔ヒトラーが映像やメディアを利用したように、新しいメディアには警戒心が緩いので、悪事を働くのに利用しやすい。
特にフェイスブックはザッカーバーグの好みによって最初から政治的に偏向していて、中立性に欠けていた。
ザッカーバーグは「民主党に有利なニュースだけを流せ、共和党には悪いニュースだけを流せ」とニュース担当者に指示していたとされている。
ロシアは逆に民主党に不利な偽ニュースを流したが、最初から偏向していたので利用しやすかったと考えられる。
フェイスブックは偽ニュースや憎悪表現を排除するために、1万人を雇うと発表したが、人間が目視で確認せざるを得ないようです。
微妙な言葉を一文字入れ替えるだけで、政治家の発言を逆の意味に変化させるのも可能なので、こうした対策にはきりがない。