豪雪でチェーン義務化
国土交通省と警察庁は豪雪が予想される警報が出された場合、指定区間でチェーン装着を義務化する方針を固めました。
これは全国すべての地域ではなく、過去の豪雪時に大渋滞が発生した20区間だけです。
動けなくなった車両が渋滞を引き起こした上に、放置車両となって除雪を妨げるなどした。
20区間といってもすべての道路ではなく、例えば福井県内のある区間の国道8号線など、主要道路だけです。
国土交通省では来年度以降は区間を追加して約200区間に広げる方針を持っている。
ドライバーの反応としては、チェーンを持っていないし車が傷つく、付け方も知らないなどが多かった。
最近はトラックでも車両やタイヤ・道路などが良くなって、チェーンを用意せず付け方も知らない人が多い。
乗用車の場合はゴムやプラ製で簡単に装着できるタイプがあり、金属チェーンにくらべれば簡単です。
トラックはこうはいかず、重い金属チェーンを装着するには体力と熟練、手間と時間がかかります。
運送業界はチェーン装着で時間がかかり、コスト増につながると警戒しています。
大型4WDは雪に強いか
警報が出るような大雪では4WDが有効ですが、最近は通称「なんちゃって4WD」と呼ばれるタイプが多い。
4WDなのに燃費が良いなどの宣伝をしているのですぐに分かり、乗用車の車体をそのまま流用しています。
本格クロカンを除くほとんどがこのタイプで、タイヤが空回りした時だけ4WDになります。
このタイプは2WDより少し良いが、大雪時はFFとそれほど変わらないと思われます。
では本格4WDは雪に強いかというと、ランクルやサファリのような重量級は自分の重さによって動けない場合があります。
重量でタイヤが沈み込み、俗にいうカメになって腹をついてしまい、タイヤは空回りします。
また大型4WDは慣性の法則によって止まりにくい(曲がりにくい)ので、降雪地のカーブで良く田んぼに落ちています。
田んぼであれば落ちても補償金を払えば良いが、スキー場までの崖だったら谷底まで落ちかねません。
雪道で強いのは軽量の本格4WDでいわゆる「軽トラ」とジムニーのようなタイプです。
軽量なのでエンジンブレーキが良く効き、カーブでも良く曲がりカメになりにくい。
それでも道路の積雪50cmにもなればチェーンが無いと前進しにくくなり、動けなくなります。