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EVやPHVは本当に売れるのか? 10年後に年1000万台以上と予想

大和証券のEV革命ファンドは2030年に4000万台と予想しているが、さすがに楽観的過ぎる
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画像引用:EV化がもたらす変化 | EV革命 | 大和証券http://www.daiwa.jp/products/fund/201802_ev/change.html

2018年のEVPHV世界販売は約200万台

この数年でEV転換が言われるようになり、もうEVやPHVに替わるのが当たり前という風潮になりました。

本当にEVやPHVは売れているのか疑問もあり、トヨタなどは2030年でも普及率10%程度と見ているようです。

いくつかの国では2040年代までにガソリン車禁止の方針を示したが、従来型HVはガソリン車に含めると考えられる。



つまりEVとPHVは外部電源で充電可能なのでEVであり、HVはガソリンを燃焼させ充電しているのでEVではないという理屈です。

現在はHVのほうが価格が安く実用性もあり、車種が豊富で完成度も高い。

PHVはショーモデル市販車のようなもので、販売台数が少なく完成度が低くお勧めはし難い。

売れているPHVとしてはトヨタプリウスと三菱アウトランダー、中国製PHVメーカーが上位につけている。

中国は世界ランキングでBAIC(北京汽車)「ECシリーズ」、BYD PHEVシリーズなどが上位になっている。

他にはドイツのBMW、テスラ、シボレー、ルノー、日産リーフがEVの販売上位を競っています。

2018年通年の統計はまだなので、6月までの世界販売を「【世界全体】EV / PHV / PHEV 販売台数ランキングTOP20【2018年上半期】|兵庫三菱自動車販売グループ」などを参考に出してみます。

2018年前半のEVとPHVの合計販売台数は、全世界で75万8375台となり、2017年前半の45万2329台と比べて67.6%増でした。

2017年通年では122万4103台、2016年は77万4384台なので、1年間で60%前後の成長が続いています。

年20%成長でも2030年に約1800万台

この伸びが後半も続くと2018年通年では195万台から200万台に届くかというところです。

世界全体の自動車販売台数は、2017年に2.4%増加して9,729万9千台で今年も同じとすると9963万台になります。

2016年のEVPHV比率は約0.8%、2017年は1.25%、2018年はEVPHVが200万台達成すると約2%になります。

来年以降も毎年1%以上シェアを拡大し、年60%成長を維持すると10年後にはなんとEVPHVは年2億1000万台に増加します。

さすがにシェアが増えるにつれて伸び率も低下すると予想しますが、年平均20%成長でも10年後に1454万台生産になります。

トヨタの見積もりのように2030年にEVPHVがシェア10%になるには、年平均16%の成長率となります。

VWの予想では2025年に30%なので、こうなるには平均50%成長を7年間続ける必要があります。

VWの予想は過大な気がするがトヨタは逆に少なすぎる気もし、間を取って平均年20%が続くとすると、2030年に約1800万台でシェア15%以上になります。

バッテリーなどの技術的進歩でEVPHV販売が増えるのは間違いなく、今後10年程度で10台に1台以上はEVPHVになると予想できます。

その時にはガソリン車からEVPHVへの過渡期的なものとして、HV車(Eパワー、マイルドハイブリッド含む)も年500万台程度になっているでしょう。

EVの充電インフラを整備するには巨額費用がかかり、後進国では10年後も普及しないと予想されるからです。

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