
スマホの進化が止まり逆流
アップルのiPhoneでスマホが誕生してから10年以上が経つが、脱スマホが広まっている。
人々がスマホを使わなくなったという意味ではなく、スマホから個別の機能を分離する動きを指している。
スマホ自体の販売台数も2017年と18年の2年連続で減少し、頭打ちが明白になった。
スマホと従来型携帯電話の合計では既に人類の人口を上回る保有台数が存在するので、総数としてはもう増えない。
スマホが誕生して以来、他の電子デバイスの機能を取り込むことで商品価値を増してきたが、それも頭打ちになった。
時計、カメラ、ゲーム機、、パソコン、電子辞書や電子ノート、電子ブック、カーナビなど多くの市場を壊滅させたとされている。
最近は再びこれらの機器が独立し、より高度な機能や付加価値を持つことで販売を伸ばしている。
時計はスマートウォッチが登場し、時計メーカーからも高機能時計が発売され売上を伸ばしている。
スマホは電話機機能がついているが、スマホではないガラケータイプの機種も世界ではかなり売れている。
大きな流れを作ったのはスマートスピーカーで、AIを搭載し声で操作できるのが欧米では大ヒットした。
またハイレゾや高音質なスピーカー、高機能イヤホンが売れている。
電子書籍はスマホでも読めるが、電子書籍リーダーやiPadのようなタブレットのほうが読みやすい。
スマホがかっこいい時代は終わった
電子辞書や電卓のような端末もスマホ時代を生き延び、愛用者が多く存在している。
スマホにも同様の機能があるが検索しても大量のゴミ情報が表示されたり、使いやすさで遥かに劣っている。
2018年のヒット商品にミラーレスカメラがあり、「カメラはスマホで充分」という流れを変えた。
従来の巨大で重くプロにしか使いこなせないデジイチより、使い勝手などがコンデジやスマホに近い。
スマホ側もカメラ画質を向上させているが、端末価格が10万円前後になってスマホ離れを起こしている。
高機能カメラ装備のスマホに10万円払うより、5万円のスマホと5万円のカメラを買う方が良いでしょう。
家庭用ゲーム機もスマホで壊滅したとされたが、任天堂スイッチがヒットしPS4は販売1億台に達しようとしている。
やはりスマホではできないゲームがあったり、ゲーム専用機の使いやすさなどが評価されている。
カーナビもスマホに吸収されたが、実はカーナビ装備車は増え続けていて「カーナビ端末」が減少しただけです。
つまり人々はカーナビ付きの車を買うようになり、後付けのカーナビを買わなくなっています。
2018年はドライブレコーダーが注目されましたが、同じように標準装備化が進むでしょう。
このように2018年は「脱スマホ」のムーブメントがあり、2019年はさらに加速しそうです。