ビットコインは10年前に1コイン0.1円だったのが2017年に200万円になり、その後50万円以下に下落した。
これをもって仮想通貨は終わったとする人が多いが、意外なところで普及している。
まずはベネズエラやアルゼンチン、ブラジルといった経済破綻国家で現金を仮想通貨に替える動きがでている。
仮想通貨ATMは世界で4,000台以上設置され、毎日6台ずつ増えていて増加ペースは年々加速している。
つまり仮想通貨が暴落しているにもかかわらず、仮想通貨を購入したり利用する人は急増している。
経済破綻国では自国通貨の価値が1年に10分の1になったりするので、仮想通貨に買えた方が安全になる。
ビットコインが暴落したといっても最高値の4分の1になっただけで、しかもバブル前より高値を維持している。
年2万%インフレのベネズエラ通貨などより遥かに「安心」できる。
経済破綻国だけでなくアメリカでもビットコインATMは急増していて、2018年末で2000台以上が稼働している。
全世界の仮想通貨ATMの半数はアメリカにあり、しかも1日3台のペースで増加している。
日本の経済メディアの「仮想通貨は終わった」論とはまるで正反対の世界が見えてきます。
仮想通貨を世界で初めて通貨として公認したのは日本で、その後ビットコインバブルとバブル崩壊がありました。
若者に浸透する仮想通貨
世界の人はビットコインをお金としてつかっている訳ではなく、国家間の送金やリスクヘッジや投資をしていると思われる。
ビットコインと現金を交換すると1割も引かれて損なのだが、ビットコインのまま送金するのはコストゼロで税金もかからない。
この辺に魅力を感じた人たちは、暴落のリスクがあっても積極的に利用している。
投資としての仮想通貨ですが、現在暴落しているということは「安く買える」ことでもあります。
賢い投資家は安く買って高く売りますが、それならビットコインが暴落した今は買い時かも知れません。
資産形成にビットコインを保有するのはハイリスクですが、ちょっとしたゲーム感覚で少額なら面白いでしょう。
若者の間では仮想通貨を利用してSNSで少額のお金を交換するのが流行っている。
良い情報をくれたりお礼をしたり相手を評価するときに、1円程度の仮想通貨を互いに投げ合う。
またネット上で寄付や投資を募るのは当たり前になったが、現金ではなく仮想通貨で資金を集めるケースが増えている。
現金の投資や寄付はいかにも「重たい」が、仮想通貨ならゲーム感覚で気軽にできるのかも知れない。
仮想通貨で投資するクラウドファンディングで資金を集めて活動する人が増えている。
こうして仮想通貨の相場は下がったが、利用される機会はむしろ増えている。