移民拒否なら人口減、増やせば乗っ取り
日本は連続人口減少と出生数低下が止まらず、このままでは21世紀半ばに若者は半減する。
その後若者が急に子供を産み出生率が2.0を上回っても、21世紀末に今の半数程度の人口になる。
先進国のほとんどは出生率2.0を下回り、欧州全体では半数ほどの国が日本より出生率が低い。
欧州の中でもフランスや北欧は出生率が高く(それでも2.0以下だが)、日本は出生率が高い理由を知りたがっている。
2016年に欧州1位はフランスの1.92、2位はスウェーデンの1.85だったが、何か共通点があるでしょうか。
日本ではピンと来ないがどちらも移民受け入れに積極的で、パリやストックホルムの人口の過半数は移民とその子孫です。
というよりロンドンでもベルリンでも、今や欧州のすべての国の首都では、移民系人口が従来の住民を上回っています。
この傾向は世界中で見られ、移民を拒否している日本では、東京都で暮らす外国人は2019年1月1日時点で約55万人でした。
東京都の総人口は1385万人なので外国人比率は約4%、ですが若者に限ると20代の1割が外国人だった。
この外国人の若者が日本に定住してずっと移民が続くと、やがて東京都の1割以上が外国人になるでしょう。
新宿区は4万3068人で総人口の12.4%が外国人、おそらく20代の外国人比率は20%を上回っているでしょう。
日本全体で暮らす外国人は249万人で、日本の総人口の約2%、若者に限ると既に5%が外国人になっている可能性があります。
移民受け入れ国で出生率が急上昇していた
先進国で見ると移民が少ない国ほど出生率が低く人口減少が早く始まり、移民が多い国ほど出生率は高い傾向があった。
米国勢調査局は2017年(2017年7月1日-2018年6月30日)の、人口増加の48%が移民によるものだったと発表した。
移民が定住した後の出産や世代交代を考慮すると、アメリカの人口増加の100%が移民によるものだった可能性が高い。
移民による国外からの流入が無い場合、今後米国の半数の都市で人口減少が始まると予想されている。
欧州の出生率トップであるフランスも移民が多く、移民人口は約800万人で人口約6700万人の約12%を占めている。
これは移民1世だけであり、移民の子孫を含む総数はこの数倍、総人口の20%は超えているのではと推測されます。
デンマーク578万人のうち外国人をルーツに持つ人が77万人で、欧州4位の出生率だった。
欧州2位のスウェーデンは総人口1017万人のうち183万人が外国生まれで、1世だけで18%に達している。
3位のアイルランドも移民比率が高く、ドイツは今まで低かったが2015年以降100万人以上の難民を受け入れた。
するとドイツの出生率は2016年に前年の1.5から1.59まで跳ね上がり、移民受け入れによる効果だと言われている。
通常出生率は1年でそんなに上がらないものだが、出生数も1年で7%増加している。
移民を受け入れた国では、もともと住んでいた人々の出生率も上昇するのが知られている。
一種の競争原理が働くのかも知れないし、社会的な出産ブームが起きるのかも知れない。