ほったらかし投資とは
リーマンショック前の2000年代に投資ブームがあり、投資理論を駆使したカリスマ投資家が活躍しました。
彼らは値上がりする銘柄を見つけては買い、元金を100倍や1000倍に増やして注目されました。
今もそうした投資方法の人は居るものの、多くの投資家が何もしないほったらかし投資で利益を挙げています。
ほったらかし投資は従来、ドルコスト平均法と呼ばれていたもので、定期的に一定金額を買い足していくものです。
途中で相場が上がっても下がっても同じ金額を買うことで、最終的に必ず相場の平均値で買ったことになります。
投資家のうまいヘタは一切なく、誰がやっても同じ金額で買えるのがポイントです。
例えばバブル最高値の1989年に日経平均3万8900円で株を買ってしまったら、通常の投資法では大損失が出たでしょう。
もし損切りせず耐えていたら2009年に日経平均は7千円になり、約80%も値下がりしました。
一方ドルコスト平均法で毎月一定額を積み立てていたら、95年から99年頃には利益が出ていました。
その後2000年代にも利益が出たし、2013年のアベノミクス以降は大きな利益を手に出来ました。
通常の投資法と比べて勝率が非常に高いのが特徴で、相場が上昇して利益が出た時に決済すれば、まず負ける事がありません。
バブル最高値という最悪の時に投資しても長期的にはプラスで終える事ができるのが、ほったらかし投資です。
ほったらかし投資のメリット
現在は少額から積立可能な投資信託が多いので、毎月1000円から百万円まで資金に応じて投資が可能です。
株価が下がっている時に定額積み立てはどんどん含み損が増え、毎月買うたびに損をする気分になります。
だが実際には株価が下がると「安い値段で買う」ので得であり、株価が上がるのは「高い値段で買う」ので損になります。
感覚と現実が食い違うので毎日チェックしていると手を出したくなり、手を出すと必ず失敗します。
積立投資では徹底してほったらかし、数か月か半年に一度くらいチェックすれば十分です。
ほったらかし投資では「利益が出ている時に決済する」のが最も肝心で、数十年積み立てて暴落時に決済したら最悪です。
そうならないためには日経平均などがかなりの高値になったら、利益が出ている間に「勝ち逃げ」する必要があります。
この辺は日経最高値で決済するなど不可能なので、そろそろかなと思ったら数回に分けて少しづつ決済するのも方法です。
決済したお金は再び積み立て投資するも良し、引き出して使うのも良いでしょう。
自分で手動の取引をして僅かでも損をすると、ムキになって入れ込んでしまい、全財産をすってしまう人が居ます。
そんな事にならないためには、定額積み立てだけにして投資の事は普段考えない方が良いです。