日韓対立でも訪韓日本人は増加?
韓国は政治対立から政府が日本製品ボイコットを呼びかけたり、日本旅行中止を呼び掛けている。
その甲斐があったのが訪日韓国人旅行者は減少したが、韓国を訪問する旅行者数はどうなのだろうか?
残念ながら日本政府が優遇措置廃止した7月の訪韓外国人数は発表されていないが、春ごろまでは増加していました。
2018年から19年春頃にかけて韓国旅行する日本人が増加していて、第3次韓流ブームと言われました。
10年前の韓流ブームは「ヨンさま」目当ての韓流おばさんだったが、最近はBTSなど韓流アイドル目当ての若い女性が多い。
特にSMAPなどジャニーズアイドルの混乱が始まった後、10代から20代女性が韓流アイドルに流れた。
若い女性は政治意識が薄く嫌韓感情もないので、料金が安い(3日間3万円ツアーもある)ソウル旅行が人気となっている。
2019年になっても日本から韓国への旅行者数は増えているが、韓国だけでなく海外旅行者数全体が伸びている。
韓国、台湾、香港、中国など近隣アジアへの旅行者数は前年比5%ペースで伸びていて、料金が低い韓国旅行は伸び率が高い。
今時国内旅行でも一人1泊1万円以上するが、同じ料金で飛行機に乗って韓国でそこそこの旅行ができる。
ソウルの中国人旅行者は「観光客」ではない
日韓とも中国人旅行者が多いのだが、その内容には大差があり、日本に来る中国人の多くは観光目的で来ている。
京都の有名な寺はどこに行っても中国人で満員電車のようで、観光公害という言葉も知られるようになってきた。
中国人が寺に行きたがる理由は中国では仏教禁止だからで、建物としての寺が保存してあったとしても、仏像がなく僧侶もいない廃墟に過ぎません。
唐や隋の時代からある日本の古い寺は、中国人にとってはタイムマシンに乗って過去に来たようなもので、自国には無いものなのです。
ところで韓国も数度の戦争や混乱で古い寺はほとんど無く、あったとしても最近再建されたものなので「作り物感」が強い。
韓国の自然遺産や観光地は中国人にはいまいち受けないのだが、ソウルの中国人旅行者は非常に多い。
この理由は中国メディアによると旅行ではなく韓国でコピー商品を買い付けて中国で転売する商用目的なのだそうです。
中国の偽ブランド商品は以前より少なくなったが、明洞ではコピー商品があふれ、韓流コスメなど人気グッズが多く売られている。
中国人はそれらを購入して自国で転売して利益を得るので、無料で韓国旅行ができる仕組みです。
韓国が魅力的だからとか好きだからという理由ではなく、タダで行けるし儲かるからというのが中国人旅行者の本音です。