災害で安全なのはマンション
地震や豪雨などの災害のたびに、避難所生活を余儀なくされる人々が報道され、不便な生活を強いられています。
避難所にはプライバシーが無く、不衛生で治安も悪いので、そこで正常な生活をするのが難しい。
もっと大災害では仮設住宅が建設されるが、やはり自分の家にくらべて不便なのはやむを得ない。
ところで災害時に避難所や仮設に入居する人の多くは一戸建てや低層アパートで、マンション生活者はそのまま住み続ける人が多い。
阪神大震災ではいくつかのマンションが倒壊したが、その後耐震基準が強化されて東日本大震災では1棟も倒壊しませんでした。
仮に電気や水道が止まったとしても、マンションに住み続ける限り安全で、水は下から運ぶなどの工夫もできる。
避難所で多くの人が精神的にまいるのがプライバシーのなさですが、自宅マンションでは100%確保されている。
避難所では食料などの配給を受けられたりするので、避難所も利用し自宅マンションで生活できれば良い生活環境を確保できる。
地震でマンションに居ては危険なのは火災が発生した時で、阪神大震災では大規模火災に多くのマンションが飲み込まれた。
津波は東日本大震災で16mに達し、これは海抜1mに基礎があるマンションでは4階建てに相当します。
屋上まで津波に飲み込まれた南三陸町防災対策庁舎は地上3階建てだったので、最大4階までは津波が達する可能性があります。
5階建て以上のマンションでは、屋上や最上階まで上がれば津波に飲まれる可能性はほぼ無いでしょう。
アパートのような作りでは建物ごと流されることがあるが、重量があり頑丈なコンクリートの建物は流されませんでした。
マンションには自分で購入する分譲と賃貸があるが、自分所有のマンションでは地震などの災害費用は自分持ちになります。
賃貸マンションは最悪引っ越せば良いだけなので、災害に有利なのは実は賃貸マンションのほうです。
建物自体は分譲マンションのほうがお金がかかっていて丈夫に違いないが、保険に入っているとしてもかなりの出費が避けられない。
地震の頻度は昔から変わっていない
90年代以降日本で巨大地震が頻発するようになり、平均すると2年に一度以上の頻度で日本のどこかで発生しています。
最近地震が増えたように感じるのは錯覚で、実際には80年代や70年代や60年代も2年に一度以上巨大地震が起きていました。
だが80年代以前の地震のほとんどは海底で津波がなく、あるいは田舎で発生し都市部の被害が少なかった。
そして昔は報道番組が少なかったので、一日中地震の被害を報道したりはしていなかった。
現在は大きな交通事故とか事件でも、朝から夜中までずっとどこかで報道番組をやっています。
その結果交通事故も事件も激減しているのに、テレビ視聴者は日本の治安は悪くなったと感じています。
地震も同じで単にテレビやネットの地震報道が増えたから、人々は地震が増えたと錯覚しているのです。
地震の報道量が爆発的に増えたのは1995年(平成7年)の阪神淡路大震災からで、この頃テレビ各社のニュース番組競争が始まっていました。
燃え上がる神戸の街並みや被災者の様子はテレビ局にとって格好の「ドラマ」になり、災害を大きく報道するようになった。
この結果テレビを見る人は「交通事故は激増している」「犯罪も激増している」「地震や災害も激増している」と信じ込まされることになった。
事実は災害は昔と同じで、事故や事件は昭和の数分の1にまで減少しています。