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韓国経済の3重苦 人口減、コスト高、ウォン安

韓国(青)の一人当たりGDPが日本(赤)に迫るグラフに韓国人は歓喜した。
だがこれは韓国の生産コストが実力より高くなりすぎたのを意味している
画像引用:http://livedoor.blogimg.jp/sekaiminzoku/imgs/a/3/a353b208.jpg
韓国を襲う3重苦

韓国はこれから経済の3つの魔物に襲われるが、どれも勝ち目のない戦いを強いられるかも知れない。

一つ目は人口減少で、2018年の出生率は0.98で人口維持に必要な2.1の半分にも満たなかった。

予想では2019年か2020年に人口減少が始まると見られていて、一度始まると急には止められない。

人口増加期には経済の人口ボーナスがあり、およそ人口増加率の2倍ほど経済成長率を押し上げる。

人口増加率1%なら何もしなくても毎年GDPが2%増えるのだが、人口が減り始めたら逆になる。

日本は2018年に約45万人人口減少したが、総人口の0.3%に相当するのでGDPを0.6%押し下げた事になる。

日本の成長率は1%程度だがもし人口が減っていなかったら、1.6%は成長していた可能性が高い。

韓国の場合日本より出生率がもっと低いので、人口は年0.5%程度減少しGDPを1%以上は押し下げるでしょう。

韓国は経済成長率年3%を最低目標としていておよそ達成しているが、今後は2%程度に下がるでしょう。

韓国の高すぎるGDP

韓国を襲う3重苦の2つめは高すぎるGDPで、実力より大幅に高いGDPを実現してしまいました。

GDP至上主義ではGDPが大きいのは良い事だが、バブルの日本で何が起きたかを思い出すと良い。

バブル景気や超円高で日本のGDPは対米6割になり、日本の人件費や生産コストはアメリカより大幅に高くなった。

中国では10分の1程度の人件費で生産できるのだから、企業は日本の工場を閉鎖して中国に移転してしまいました。

こうした事は円高のたびに繰り返されていて、GDPとは国民総所得なのだから、人件費の上昇という意味でもある。

韓国の一人当たりGDPは3万ドルに達し、日本の3万8千ドルとそう変わらず、イギリスやフランスも日本と同じ程度です。

という事は韓国で生産しても日本やフランスより少し安い程度で、中国の3倍、ベトナムの10倍以上になります。

韓国製造業が最近苦戦している真の原因は実はこれで、日本がいじめているからとかは関係ありません。

GDPから考えると韓国は製造業に見切りをつけて、アメリカのようにITやAIをやるか、日本のように素材産業を牛耳るかした方が良い。

だが韓国人は「まじめにコツコツ努力する」のがしぬほど嫌いな国民性なので、地味な作業には向いていない。

ウォン高でもウォン安でも困る

韓国を襲う3重苦の3番目はウォン高とウォン安で、どちらになっても韓国には致命的な打撃を与えます。

まずウォン高になると高すぎるGDPがもっと高くなってしまい、韓国製品は日本製品よりも高くなってしまいます。

パナソニックやソニーから技術をパクったサムスン・LG製品を、本物より高い値段で買う客が居るかは見ものです。

自動車、造船、家電、スマホ、半導体などあらゆる製造業がコスト高のため国際競争力を失っています。

このうえもっとウォン高になったら、財閥企業が次々に経営破綻し始めるでしょう。

では高すぎるコストを安くするためウォン安にすれば良いのだが、安くなりすぎても韓国は困る。

ウォンはおよそ1ドル1000から1200ウォンで維持されているが、1300とか1500とか2000ウォンになったら外債の支払いができなくなります。

韓国は1997年の国家破産から立ち直るため外国からの投資を受け入れたが、そのため大幅な投資赤字です。

ウォンが安くなると外貨準備を切り崩してウォンを防衛しなくてはならず、外債の支払いもあるので破産しやすい経済構造です。

そんな時のために(アホの)麻生総理が日韓通貨スワップで助ける仕組みを作ったが、韓国側から破棄してしまった。

韓国は代わりに中韓通貨スワップを結んだのだが、中国の通貨人民元もウォンと同じく経済危機で下落する通貨なので助け合えません。

それに中国人には「自分を犠牲にして外国を助ける」ようなお人よしは居ないので、自分が困っている時絶対に韓国を助けません。

こんな訳で韓国経済の先行きは暗く、思い切って経済規模を半分程度に縮小して、やり直した方がいいかも知れません。

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