2019年9月14日午前、サウジアラビア東部の国営石油会社サウジ・アラムコ石油施設2カ所がドローン攻撃を受けて炎上しました。
火災は鎮火したが施設は操業を停止し、サウジの生産能力の半分に当たる日量570万バレルが停止した。
イエメンの親イラン武装組織フーシ派が犯行声明を出したが、ポンペオ米国務長官はイランの仕業と名指しした。
イランはアメリカと対立しホルムズ海峡てタンカー攻撃や米軍艦への挑発などを行っており、武装勢力の犯行と主張している。
タンカー攻撃も武装勢力によるものという見方がある一方で、イランが武装勢力を隠れ蓑にしている疑いがある。
アメリカはホルムズ海峡でタンカーを護衛する有志連合を呼び掛けたが、参加は数か国にとどまっている。
今回の石油施設攻撃はトランプ大統領の失策が引き起こした可能性がある。
アメリカとイランは長年の対立から国交回復したものの、イランの核開発をめぐって強硬路線を主張したのがボルトン大統領補佐官だった。
北朝鮮の核開発ともつながっているのだが、ボルドンはイランが核開発を完全に放棄しない限り経済的利益を与えるべきでないと助言した。
トランプ大統領はむしろ北朝鮮やイランと取引したがっていて、両国の核開発を容認する姿勢をしめしていた。
トランプはツイッターで北朝鮮の金正恩を友達だとか信頼できる人物だと言い、日本や韓国より優遇する態度を示した。
狂犬にエサを与えてしまったトランプ
対立は表面化し9月10日にトランプはツイッターでボルトン大統領補佐官を無能呼ばわりし、解任した事を発表した。
北朝鮮とイランはボルドン解任を強く要求していたので、トランプは両国の要求に応じて最も重要な閣僚を解任した事になる。
イランがサウジの石油施設を攻撃したのはボルドン解任4日後のの9月14日で、何らかの関係があると考えるのが自然です。
もしボルドンが解任されていなければイランへの報復攻撃を主張したのは間違いなく、イランは攻撃しなかったでしょう。
トランプ大統領はイランの要求に応じて「イランの敵」をホワイトハウスから追放し、完全に舐められてしまった。
トランプはボルトンを解任した後上機嫌で、これでイランと取引ができ、両国は良好な関係になれると喜んでいた。
北朝鮮との関係もボルトンを追放した事で良好になり、首脳会談や経済交流が進められると考えている。
トランプが知らない事は国際社会では舐められたらお仕舞いであり、相手国が嫌がる人間を追い出してはいけない。
敵国が褒めたたえるような人物は無能かスパイだからであり、敵国が嫌う人間は有能に決まっている。
日本に置き換えると中ロや南北朝鮮が嫌う日本の政治家が有能なのであり、彼らが褒める日本の政治家は無能かスパイのどちらかです。
トランプがホワイトハウス最強硬派のボルトンを解任したのは恐らく世紀の大失敗で、今後のトランプ外交に悪影響を与える。
北朝鮮とイラクは従順になるどころか、ボルトンが居なくなったことで一層アメリカに噛みついてくる。