韓国の歴代大統領の多くが逮捕され裁判にかけられたが、大統領が不人気になると検察と裁判所は手の平を返す。
これは韓国で大統領の権限が強く検察と司法が言いなりになっている裏返しで、検察と裁判所の処世術でもある。
大統領の任期は5年だがもし現大統領に従ったまま次の大統領と交代したら、政敵の粛清が始まります。
日本のように同じ政党の中で大統領が代わるだけなら問題ないが、韓国は大統領制なのでそうした事は起きない。
現在の文大統領は朴前大統領の逮捕を受けて、朴大統領の勢力と敵対する形で権力を握った。
朴大統領と親しかった朴派は政府内から一掃され、検察や警察や裁判所からも追放され逮捕者まででている。
最高裁判官すら朴大統領への忖度で徴用工裁判を遅らせたという、どうでも良い罪状で起訴されている。
歴代の大統領全てが前大統領や過去の大統領を粛清し、前大統領グループを逮捕したり政府から追放してきた。
こういう国では大統領に最後まで付き合ったら次の大統領によって自分が粛清の対象になってしまいます。
そこで検察や裁判所は大統領の人気が落ちたり任期が近づくと、大統領を裏切って刑務所に入れる準備を始めます。
韓国検察と韓国の裁判所は大統領の意のままに動くが、彼らは自分の保身のために大統領を裏切ります。
検察は文大統領周辺を捜査し、重要閣僚の親族を拘束したりして脅しをかけている。
韓国検察が必ず大統領を裏切る理由
文在寅大統領は最近曺国(チョ・グク)前大統領府民情首席秘書官を国会承認を経ず新法相に任命した。
チョ・グクは「たまねぎ男」のニックネームで呼ばれていて、剥いても剥いても新たな疑惑が出るのでこう呼ばれている。
チョ・グクは文在寅大統領の側近だが子の兵役逃れ、妻の資産隠し、娘の裏口入学や奨学金不正取得を追求されている。
韓国国会で文大統領の「共に民主党」は少数派だったため、国会の承認なしに法曹に任命した。
チョ・グク法相の任命を強行した理由は自分が逮捕起訴を逃れるためで、大統領を検察から守る役割だと思われます。
文大統領は検察の権限を縮小する検察改革を主張しているが、その目的は自分が検察から追及されないためであるのは明らかです。
韓国検察はあらゆる犯罪捜査が可能で、これが歴代大統領の逮捕に結びついていたが、改革されるとできなくなる。
検察にとっては文大統領を早期に逮捕しなくては解体されてしまう危機で、政権と検察の抗争の様相を帯びている。
韓国検察は過去に全斗煥、盧泰愚、盧武鉉、李明博、朴恩恵を逮捕したり政治的に追放してきた。
初代大統領の李承晩はアメリカに亡命、日韓基本条約を結んだ朴正煕はクーデターで亡くなっている。
その他の大統領は代理や中継ぎで1年以内に辞めているので、5年の任期を務めて任期後も無事だった大統領はまだ一人もいない。
大統領の権限が巨大なため、逆に大統領でなくなると新大統領によって粛清の対象になる。
検察にとって旧大統領から新大統領に乗り換えるタイミングが重要で、逃げ遅れると「旧大統領一味」になる。
だから大統領を裏切って新大統領を迎えて忠誠を誓うが、何年かするとまた裏切って新たな大統領に忠誠を誓う。
こうした事は李氏朝鮮時代と同じメカニズムであり、古い権力者を裏切らないと自分の命が危うい。