2019年9月14日はNY同時多発テロが起きた9月11日と同じくらい、世界を変える日になるかも知れません。
この日サウジアラビア東部の国営石油施設が何者かにドローン攻撃され、サウジアラビアは産出量の半分が機能停止した。
巡航ミサイルも使用されたという推測があるが、大半はドローンによる攻撃だったと考えられています。
市販のドローンの積載量は数百グラムで操縦可能距離は1キロ程度だが、もっと大型で長距離を飛行できるものだったでしょう。
農作業やプロ用の大型ドローンも市販されていて、100万円以上払えばこうした攻撃が可能なタイプを購入できるでしょう。
有人航空機を投入する数百分の1のコストで済み、正確に命中させればかなりの損害を与えられる。
これをゲリラ戦術で使うと防衛側はありとあらゆる施設すべてを監視する必要があるが、ドローンはレーダーに映りにくい。
ステルス戦闘機はレーダーに非常に小さく映るが、ドローンはもともと小さいので最初からステルス機のようなものです。
地上レーダーの電波はある程度高度がないと映らないが、ドローンは高度数メートルで飛行可能なので探知しにくい。
巡航ミサイルも地表スレスレに飛んでレーダーを避けているが、ドローンは巡航ミサイルよりずっと安い。
日本は弾道ミサイルからの防衛ステムを構築しようとしているが、超低空を飛んでくるドローンには対処できない。
日本にとって幸運なのはすべての外国と海で隔てられていることで、海上を数百キロ飛行できる小型ドローンは存在しません。
ドローンは貧者にとって有利
だが日本国内に潜入した工作員などが飛ばすことは可能で、陸続きの国では深刻な脅威になるでしょう。
数年前韓国に北朝鮮のラジコン飛行機が落下したことがありましたが、38度線とソウルはすぐ近くにあります。
国境から多数のドローンを飛ばせば韓国は防衛できず、多くの施設に損害を与えることが出来ます。
一つ一つの被害は小さくても滑走路上の飛行機に命中させれば飛行場を使用不能にして韓国空軍を一時的に無力化できるかも知れない。
レーダーに命中させればやはり一時的にレーダーが使えなくなり、こういう小さな攻撃を繰り返すと国全体のシステムに支障をきたします。
飛来するすべてのドローンを打ち落とすには根本的に新しいシステムが必要になり、今すぐにはできない。
現在の各国の防空体制は有人戦闘機やせいぜいミサイルを対象としており、ドローン攻撃を想定していない。
ドローンは安くて製造も簡単なので、先進国や技術大国でなくても大量に調達可能です。
いわば貧しい国や勢力にとって有利で、守る側の先進国にとってはやっかいな相手です。
先進国側もドローンを使うが偵察や限定的な使用目的で、有人機やヘリの役割を代行させるような使い方です。
ドローンを断つにはドローンの輸入ルートを根絶して小さな町工場まで破壊する必要があるが、まず不可能でしょう。
サウジ攻撃はイランの犯行と言われているが、これら西側先進国に対抗する勢力は強力な攻撃手段を手に入れた。