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強硬派ボルトン解任で、トランプ外交は中国や北・イラン・ロシアに劣勢

ボルトンを解任しろという金正恩の命令に従い、トランプはボルトンを解任した。
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画像引用:【社説】トランプ外交の「真骨頂」 – WSJhttps://jp.wsj.com/articles/SB11841944534654974904704585398521939834394

トランプはカーター大統領に近い

米メディアによるとトランプはアメリカ史上でもっとも戦争をしない大統領だそうで、イメージとは違っている。

トランプ大統領になって他国を攻撃したのは2018年4月のシリア攻撃で、巡航ミサイル105発を空軍基地などに打ち込んだ。

今までもっとも軍事行動に消極的だったのは1970年代のカーター大統領で、ベトナム敗戦の後だけに厭戦気分が強かった。



カーターは平和主義者として当選しソ連との緊張緩和を進めたが、米軍を中東から撤退させて空白地帯を作ってしまった。

誰かが撤退すると他の誰かが居座るのが軍隊というもので、1979年にイランイスラム革命とソ連のアフガン侵攻が起きた。

平和主義者のカーターはこれらに対処するため特殊部隊による攻撃や、ソ連と戦う武装組織への支援を始めた。

平和主義者が次の戦争を起こすという格言があるくらい、歴史上この手のことは頻繁に起きています。

トランプ外交はそのカーターよりも「平和主義者」で、軍事的対立を避けて外交や貿易交渉で解決しようとする。

北朝鮮の金正恩に対しては一度会っただけで親友になってしまい、北の要求に応じて強硬派のボルトン米大統領補佐官を解任した。

ボルトンは北朝鮮にも中国にもロシアにもイランにも「敵が屈服するまで譲歩するな」と主張していた。

アメリカは景気後退していてトランプは中国などと取引して好景気を演出し、2期目の大統領選に勝利したがっていた。

北朝鮮やイランの要求に応じる形でボルトンを解任したが、今後トランプ政権は北朝鮮やイランに操られるでしょう。
イラン革命やアフガン侵攻、アルカイダや911の原因を作ったカーター大統領
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画像引用:https://cdn.cnn.com/cnnnext/dam/assets/190322173323-55-jimmy-carter-unfurled-restricted-super-169.jpg

馬脚を現したトランプ大統領

トランプ大統領は強硬派のボルトンをクビにした事で中国やイランや北朝鮮と親密になれると考えたが当然そうはいかない。

このような形で敵国の圧力に屈したなら、相手国はますます増長してアメリカの言い分など聞かなくなります。

日本が韓国の要求を聞けば聞くほど、韓国の要求がエスカレートするのと同じで、最悪の対処法でした。

ボルトン解任直後にトランプは対立する3か国に協議を持ち掛けたが、イランはすかさずサウジをドローン攻撃しました。

北朝鮮はもはや米軍による攻撃は絶対にないと判断し堂々と核ミサイルを開発し、中国は貿易対立で譲歩しない姿勢を見せている。

強硬派ボルトン解任前に3か国はボルトンに反発しながらアメリカの様子をうかがっていたが、解任によってトランプは足元を見透かされました。

トランプはイランによるサウジドローン攻撃に制裁すると言っているが、同時に軍事力は行使しないとも言っています。

アメリカの制裁ってのは最終的に軍事力があるから他国が恐れるので、最初から攻撃しないのがばれていたら誰も恐れません。

どうせまたイランへの関税強化や貿易制裁でしょうがイランと米国はもともと貿易が少ないので、イランは痛くも痒くもない。

北朝鮮とアメリカの間にも貿易は無いので制裁されても以前と変わらず、事実上何の効果も挙げていません。

中国はアメリカに貿易制裁されて困っているが、アメリカが「絶対に軍事力を行使しない」なら中国側から脅す方法もある。

朝鮮半島で軍事危機を起こさせてアメリカが参戦せざるを得ない状況を作り、仲裁できるのは中国だけだと言えばアメリカは中国に屈服せざるを得ない。

トランプ大統領はボルトン解任で「カーター並み」なのがはっきりし、今後敵対する国々はその弱点に付け込んでくる。

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