高齢化が進んでいる日本だが、高齢者の人口は既にピークを迎え減少期に入りつつあります。
だが若者や子供の人口減より高齢者の人口がゆっくりとしか減らないので、総人口に占める高齢者は今後も増加します。
現実に日本で起きているのは少子化のほうで、生まれる子供の数さえ増えれば高齢者率も減少していきます。
若者や子供世代の多くはスマホなどIT機器を使っているが、高齢者のIT利用も増加しています。
高齢者が使うITデバイスのほとんどはスマホですが、NTTドコモによると70代の43%がスマホを所有したり使用していた。
ガラケーも39%を占めているので調査した高齢者の82%がどちらかを使っていた事になる。
もっともこの調査は当然ながらアンケートに回答できる人が対象で、寝たきりや認知症の人は調査していない。
同じ調査で60代の70%がスマホを使っていてガラケーは29%なので、いずれにしてもかなりの高齢者がスマホを使っています。
IT機器メーカーレノボの調査では世界10か国の高齢者が、ハイテク製品を使うことで自分を若く感じると回答しました。
レノボの調査なのでIT製品の宣伝ぽくなるのは否めないが、友人や知人との連絡が増え他人との交流が深まったと答えた。
スマホを何に使っているかの調査では、60代以上の7割がネットサイト利用をしていました。
ネット利用は40代以下は100%、50代は9割、60代が7割、70代の調査は無いがおそらく5割程度でしょう。
高齢者のネット利用は活発
面白い事にインターネット接続する機器は、60代ではパソコンとスマホが拮抗していてどちらも40%程度でした。
40代以下の若い世代でもパソコンでネット利用する人は7割程度存在し、スマホより低いもののかなりの割合を占めています。
高齢者がスマホやPCでどんなサイトにアクセスしているかでは、ヤフーが94%でグーグルが85%、楽天やアマゾンといったお馴染みのサイトが並んでいます。
ライン、フェイスブック、ツイッターなどもあり若い世代と利用サイトは大きく違わない印象です。
サイトの利用時間では目立つ傾向があり、利用率では5位(69%)だったYouTubeが2位の22分になっています。
YouTubeは昔の音楽やテレビ番組の動画が多く、そうした青春歌謡の動画を見ていると考えられます。
今や演歌や懐メロもYouTubeで見る時代になり、テレビの歌番組がなくなっても高齢者はそうした音楽を聴ける。
高齢者はどんなスマホを使っているかですが、以前は低かった格安SIM普及率はがじわじわと増えています。
以前はネットでしか申し込めない格安SIMが大半だったが、最近ショッピングモールや電気量販店で申し込めるものが増えた。
高齢者が良く行くイオンではイオンモバイルの他、イオン系以外の格安SIMや格安スマホを扱っている。
スマホの機種はAndroidが約37%でiPhone約23%を上回ったが、これは安いスマホを求める高齢者が多いためらしいです。
高齢者が好きなブランドは国産ではシャープや富士通arrows、台湾のZenFone、ファーウェイも人気だが今後アンドロイド非搭載になるので減少するでしょう。
高齢者向けの「かんたんスマホ」が各社から発売されているが、評判は意外にも良くない。
なるほど操作が簡素化されていて最初は使いやすいが、慣れるとその簡単画面が嫌になり、通常の操作をしたくなる。
かんたんスマホは通常画面に戻すことはできず、普通のスマホより機能が大幅に制限されている。
基本的に高齢者は安くて画面が大きい普通のアンドロイドスマホが良いようです。