世界自動車販売台数でトヨタが9月までの集計で1位になり、4年ぶり首位になる可能性が高まった。
2019年1月から9月までトヨタグループの世界販売台数は前年比2.2%増の805万6884台だった。
3年連続1位だったVWは同じ期間に前年同期比1.5%減の800万5300台にとどまった。
台数は5万台の差で、これは年末の「在庫調整」「自社買い」で逆転する程度だが勢いに差がある。
トヨタは前年比2.2%増に対してVWは1.5%減と両者には3.7%もの差があり、年末までにさらに拡大するかも知れない。
トヨタが9月までに800万台を超えたのは史上初で、世界で平均して販売数を稼いだ。
トヨタは海外市場が前年並みだったが国内販売は7.1%増で、国内での人気ぶりが5万台の差につながった。
4月から9月の世界販売は前年比3.1%増の545万4430台と4年連続で史上最高を記録しました。
VWの失速は中国市場へ依存した代償と言われていて、VWの9月まで中国販売は2.8%減だった。
去年まで首位を争っていたルノー日産は9月まで591万3628台で前年比7%以上の大幅マイナスになっている。
ルノーは7%減で日産も7%減で三菱は0.4%、世界でまんべんなく減少という不振ぶりでゴーンショックが続いている。
好調なのはホンダで前年比2.0%増の264万台、スズキはインドの不振で14.8%減の232万293台と大幅ダウンだった。
トヨタとホンダのハイブリッド勝利
自動車大手8社の2019年上半期(1月から6月)合計は1406万2625台で前年比1.7%減だった。
大した減少ではないが勝ち組はトヨタやホンダのように増えたので、負け組はもっと減少幅が大きい。
日本メーカーでは日産、スズキ、マツダ、スバルはマイナス、トヨタ、ホンダ、ダイハツの3社が過去最高だった。
VWは1月から6月までの集計では536万5300台と首位で、2位のトヨタ531万1806台を5万台リードしていた。
それが9月時点ではトヨタに5万台リードされているので、3か月で10万台トヨタが多く売れた事になる。
その元凶は恐らく中国市場で、中国の上半期の自動車販売台数は12.4%減、9月も6.6%の減少でした。
こんな中でトヨタは上半期、中国で76万9800台を販売し、前年同期比は12.2%増と絶好調だった。
同時期にVWは中国で140万7780台を販売したが前年比では5.7%減少でした。
トヨタがVWより優位に立っているのはハイブリッド車で、VWは排ガス騒動でクリーン(?)ディーゼルの販売を縮小している。
トヨタ同様世界で好調のホンダもHV重視の戦略を立てており、特に先進国でHVが売れている。
ルノー日産にはEVがあり日産e-POWERというハイブリッドもあるが世界的には売れていないようです。
こうして2019年はトヨタリードで終盤を迎えていて、このままトヨタが逃げ切り4年ぶり首位になる可能性が高い。