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中国成長率6%割れ、成長率水増で実際には2%台を意味する

中国の成長率は低下しているが、これでも下駄を履かせた数字
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画像引用:中国1-3月期GDPで、中国の景気減速懸念和らぐ | 富裕層向け資産防衛メディア | 幻冬舎ゴールドオンラインhttps://gentosha-go.com/articles/-/21006

成長率6%割れがなぜ問題になるのか

中国の経済成長率は年々低下し現在は6%、来年は5%台が確実視されているがこれでも世界トップレベルです。

IMFによると世界経済成長率は3%なので、2019年中国の6%成長はその2倍にも達している。

にも拘わらず習近平や共産党が神経質になっている理由は、おそらく発表する成長率が嘘だからというのがひとつ。



中国政府は毎年経済成長率に「下駄」を履かせて高く発表したと言われていて、年15%も成長していた時は問題にならなかった。

下駄が年3%だったとして13%なら正味10%だが、6%で3%の下駄だったら正味3%という事になる。

来年は5%台なので正味2%台になり、世界平均と同じか下回ってしまう。

GDP水増しは高度成長の時には効率よく経済が回ったが、低成長時代には重い負担になる。

2桁成長している時代に数パーセント多く発表するのは、後払いで買い物をするようなものでした。

高度成長期に3%分多く発表してそれだけ多く支出すれば、早く経済成長してより一層高度成長になる。

正味3%なのに6%と発表したら2倍も多く発表している事になり、これを続けたら実際との乖離がとんでもない数字になる。

高度成長期に成長率を実際より高く発表したせいで中国のGDPは公称1500兆円になっているが、実際は3割引きでしょう。

低成長時代になっても水増を続けたら、この誤差はやがて4割や5割になってしまいます。

バブル崩壊したのに認めることができない

習近平は就任以来債務圧縮を重視していたが、財政出動を強化すると言われています。

中国の成長率は習近平就任前の2011年は9.6%だったが毎年低下して2019年はとうとう6%になった。

一方でこの成長率を維持するため膨大な公的債務が発生し、GDP比2倍とも3倍とも言われている。

2022年に習近平は就任10年で2期目を終えるが、今まで2期を超えて最高指導者になった者は居ない。

2018年に国家主席の任期を撤廃し、習近平は既に3期目就任の準備を整えている。

ここは無理やりにでも成長率を上向きにさせ、経済好調をアピールして求心力を高めたい。

障害の一つになるのが香港で、暴動が経済に悪影響を与え香港は10年ぶりのマイナス成長になっている。

中国は対話路線から強硬路線にシフトしており、いずれかの時点で天安門事件のような強硬策に出る可能性がある。

中国と言えば高度成長で富裕層が増えたが、スイスの調査会社によると最近1年で中国の総資産は12.3%縮小して9824億ドルになった。

人民元が対ドルで約6%下落した他、中国株指数が約20%値下がりしたからで、不動産も下落するともっと落ち込む。

こうした事からも中国の高度成長期はもう終わっているのだが、共産党や中国人はまだ夢を見ていたいらしい。

その姿はバブルが崩壊したのに認めることができなかった90年代初めの日本を連想させる。

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