本当のキャリア料金は7500円から8400円
安倍首相のスマホ料金批判で料金引き下げを行った3大キャリアですが、まだまだ高額だという調査結果が出ています。
ソニー生命保険が実施した「スマートフォンに関する意識・実態調査2019」の結果が先日発表されました。
この料金は個人なのか世帯なのか書かれていないが、キャリアの複数回線などでは家族分の料金が含まれている可能性があります。
毎月の利用料金平均は6,401円で、3大キャリア平均は7,516円、格安スマホ(MVNO)は2,830円という結果が出ました。
値下げしたにも関わらずキャリアの料金が高額ですが、先ほど書いたように家族分が含まれるかもしれません。
格安スマホ(MVNO)でもsimの追加が可能で家族分合計できるので、こちらも家族と合計かも知れません。
調査はインターネット上のアンケートなので自己申告であり、実際にどうなのかを確かめた訳ではありません。
調査会社のMMD研究所もスマホ料金の調査を行っていて、平均料金はキャリア8,451円、格安は2,753円でした。
キャリアは家族全員分だとしても格安も同じわけで、2.5倍から3倍も月額料金が違うのは納得しがたいです。
ソニー生命の調査では理想の料金も聞いていて、2千円から4千円未満が多く平均は3,460円でした。
格安SIMは2800円前後なので殆どの人の理想の利用料金以内に収まっていることになります。
因みにキャリアユーザーの理想は3981円、格安SIMユーザーの理想は1791円なので、格安ユーザーはもっと安くして欲しいと思っています。
この辺はデフレ心理で値下げした時は安いと感じたものの、慣れるとまた「高い」と感じるようです。
MMD研究所の調査ではスマホ本体料金も調べていて、キャリアユーザーは平均70,268円、格安ユーザーは40,262円のスマホを利用していました。
おそらくキャリアユーザーの多くはiPhoneや国産機を使用し、格安は中国や台湾製の割合が多いでしょう。
本体の金額を把握している人はキャリアで66.4%、格安ユーザーは87.7%とキャリアの分かりにくい料金プランが影響している。
スマホの利用実態、失ったのは「時間」
スマホの利用に関しては年代や利用法を問わず女性の方が「役立っている」、使いこなしているという結果になった。
女性は特に友人との連絡を取ったり、コミュニケーションツールとして使用し、男性はそうした使い方をしないようです。
スマホへの満足度や使いこなしでは年齢が若いほど数値が高かったが、60代以上のスマホ増加が目立っている。
NTTドコモ モバイル社会研究所の調査によると、60代のスマホ所有率は70%で、70台でも40%以上に達しています。
ガラケーの所有率は60代29%、70代39%なので高齢者でもガラケーからスマホへの移行が進んでいます。
スマホもガラケーも持たない60代高齢者は2015年に14%居たが、2019年には4%と急速に減少しています。
これほどスマホが普及した一方で「スマホ依存」「スマホ疲れ」が社会問題になっています。
ソニーの調査では20代の78%が「スマホ依存」70%が「スマホ疲れ」を自覚していると回答しています。
スマホ依存の自覚は30代74.0%、40代54.0%、50代49.5%、60代30.5%と中高年も増加しています。
スマホで得たものと失ったものという質問では、得たのは知識、便利さ、連絡手段、時間などだった。
失ったのは圧倒的に「時間」で2位が「お金」、きっと無料動画を見たりスマホゲームに課金したのでしょう。
スマホは最初便利だが、使いすぎると時間とお金を失うことになります。