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突然現れたソニーのEV イメージセンサーが次世代車の中心技術

車体を作ったのはドイツ系企業だった
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画像引用:https://preview.autofutures.tv/2020/01/07103755/sony-ev.webp

自動運転で大儲けするソニー

2020年1月6日、ラスベガスの家電エレクトロニクスショー「CES」でソニーが突然EVを発表しました。

ソニーがEVを開発しているという噂はまったくなかったので、自動車関係者はふいを突かれた。

発表した「ビジョンS」はテスラモデル3に似た平べったい車で、床下にバッテリーを格納している。



ソニーが開発したのは車載カメラやソフトウェア、IT関連の技術で自動車本体は制作していない。

自動車を制作したのはマグナシュタイアで電装メーカーのボッシュも協力企業に名を連ねている。

マグナシュタイアはベンツやBMW、ポルシェやトヨタ車の開発に参加したり、自動車生産の実績があるという。

ボッシュは昔はフォグランプを作っていたが、自動車のIT化でIT企業の性格を強めている。

この中でのソニーの位置づけだが、最近自動運転の開発や衝突防止装置の導入が進んでいます。

自動運転の開発や衝突防止装置の核になるのが車載カメラで、中でもセンサーの性能が重要です。

ソニーは一眼カメラやスマホカメラなどカメラセンサーの50%を生産し、自動車用カメラセンサーでも世界首位を占めている。

CMOSイメージセンサー世界2位は20%のサムスンだが、例によって日本製素材や日本製機械で製造しています。

素材や製造機械などを含めると全世界のセンサーの殆どが日本製で、中でもソニーが圧倒的支配力を持っている。

コンデジは廃れたが技術は残った

ソニーは2019年にイメージセンサーへ1200億円投資を発表し、将来的な投資リターンが非常に高いと説明していました。

ソニーイメージセンサーの始まりは1970年代で、1985年にCCD-M8として商品化しハンディカムとして現在も販売されている。

ビデオカメラ用に開発したがその後フィルムカメラはデジカメに変わり、静止画撮影でも使用された。

90年代にカメラ付き携帯電話用CMOSセンサーを開発し、いち早く小型高性能で高品質なカメラ用半導体を実用化した。

ソニーは1990年代からコンパクトカメラを販売していたが、本格参入したのはミノルタを買収した2006年からでした。

ソニー製イメージセンサーは高品質高性能で高い評価を得て、ほとんどのカメラメーカーが採用した。

ソニーが車載用CMOSイメージセンサーの商品化を発表したのは2014年と業界でも遅かった。

やがてコンパクトカメラはスマホに押されてビジネスとして衰退したが、ソニーはセンサー主体だったので利益を確保した。

2017年頃にスマホ世界販売はピークに達したが、2眼や3眼カメラを搭載したスマホが増え、センサー需要は拡大した。

スマホと入れ替わるように自動ブレーキや自動運転車が増え、その殆どがソニー製センサーを搭載した。

自動車の自動運転はカメラの不具合で衝突事故を起こすので、数百億円や数兆円の損失につながる。

「安いが低品質」のサムスンやLG製よりも、高いが最高品質のソニーに軍配が上がっている。

イメージセンサーを軸にソニーは車載電装品やソフトウェア市場にも食い込み、より大きなビジネスにしようとしている。

ビデオカメラやコンデジやガラケーは廃れたが、ソニーはセンサーという基盤技術を持っていたので生き残れた。

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