中国で発生した新型コロナウイルスによる新型肺炎が猛威を振るい、中国人観光客や渡航者を通じて国外に拡大している。
中国人観光の増加で懸念されていた通りの事態が起きているが、日本政府の反応は非常に鈍い。
始まりは2019年12月30日に中国の保険機関が作成した公文書がネット上に流出し、重症急性呼吸器症候群(SARS)の再流行という噂が広まった。
翌12月31日に湖北省武漢市当局は市内の医療機関で27人がウイルス性肺炎を発症し7人が重篤と発表した。
多くの患者が出入りしていた武漢市内の海鮮市場が感染源とみられ、調査後に公表すると説明しました。
2020年1月1日には空港の防疫対策を強化し、武漢市周辺で感染拡大を防ぐ措置を取った。
この時点で原因は解明されておらず、ネット上ではSARSの再流行という見方が多かった。
1月5日になって湖北省武漢市政府はこれまでの調査結果として、SARSやMERSではないと発表しました。
同5日に武漢市衛生健康委員会はHPで感染者が59人に増えたがなくなった人は居ないとも発表している。
最も早く発症した患者は2019年12月12日で遅かった患者は29日、患者と接触した163人を追跡中としていた。
世界保健機関(WHO)は1月5日、中国政府と緊密に連携する必要があるとと警戒を示した。
香港では武漢を訪問した30人が発熱などを発症し、空港や高速鉄道で健康診断をはじめた。
台湾当局は6日までに武漢発の直行便の検疫を始め、発熱の症状があった数人を隔離した。
日本政府は何もせず
1月7日にやっと日本政府が関心を示し、厚生労働省は武漢からの帰国者に注意を促した。
1月8日に世界保健機関(WHO)はMERSやSARSに類似した新種のウイルスの可能性があると発表した。
この時初めて「コロナウイルス」という言葉が登場し、その後新型コロナウイルスという呼称になった。
1月8日に韓国疾病管理本部は中国国籍の女性Aさん(36)が、感染の疑いがあり隔離していると発表しました。
この女性は1月20日になって、新型コロナウイルスに感染していたと正式に発表された。
1月9日に中国国営中央テレビは、専門家チームが患者から新型のコロナウイルスを検出したと報道しました。
この時点でも日本政府に動きはなく、厚生労働省は「人から人に広がっていく可能性は低い」と説明していた。(産経新聞より)
また日本のマスコミでは「必要以上に恐れなくても良い」というもっともらしい解説をしていた。
1月14日にWHOは新型コロナウイルスであると公式に発表し、各国に拡大防止を呼び掛けた。
1月8日に武漢市からタイの空港に到着した女性が高熱を発症し、その後新型コロナウイルスが検出されていた。
日本政府と日本マスコミは専門家の意見として、人から人への感染はないと説明し、事実上なんの対策も取らなかった。
そして厚生労働省は16日、武漢市から帰国した神奈川県内の男性から、新型コロナウイルスを検出したと発表しました。
男性は3日に発熱し6日に武漢市から帰国したが、空港では発熱検査をしていなかったので、そのまま入国していた。
1月18日にCNNは、中国で新型コロナウイルスによって2人の死者が出ていたと報道しました。
中国当局は1月9日と15日に武漢で60代の高齢男性がなくなっていて、感染件数は41件で拡大はないと説明した。
1月20日になって中国政府の専門家は、新型コロナウイルスの人から人への感染を確認したと述べた。
今までの中国政府や日本政府の説明は実は全てウソで、危機的状況が迫っているのが分かった。
1月20日にこれまで59人としていた中国国内感染者が実際は計218人に達し死者は3人だと発表した。
だがこれも実はウソでCNNは1月19日、1700人を超えているとする専門家チームの意見を紹介した。
イギリスの研究チームは国外で感染者が発見されたのを重視し、国内で広がる前に国外に出る可能性は非常に少ないと指摘した。
このチームの推測では12日の時点で武漢市内の患者数は1723人以上で、現在はもっと増えていると言う。
これを裏付けるように中国では原因とされた海鮮市場以外で感染した患者が見つかり、人から人へ広範囲に拡大しているのが分かった。
新華社通信などによると、20日時点で北京市で5人、広東省で14人、上海市で1人の発症が確認された。
感染者は中国国内で最低でも数千人、最悪の場合は既に数万人に達し日本国内にも観光客などを通じて入国している可能性が高い。
だが日本政府は相変わらず「過剰な警戒は不要」として空港の体温チェックすらしていない。