スイスは1人当たりGDPが世界2位の8万3000ドル(約900万円)と日本の2倍以上の超富裕国として知られている。
もともと時計などハイテクに強かったがITや金融で成功し、高所得者の移民を増やすことでGDPを上げた。
この辺はシンガポールに近く、高収入な企業や外国人を移住させれば何もしなくてもGDPが上昇します。
オランダもそんな感じで多国籍企業や富裕層、投資家、各界の成功者を低税率で受け入れてGDPを押し上げている。
こんなスイスにも貧困者がいるしホームレスも存在するが、スイス人気質として自分が貧困なのを隠そうとする。
スイス人は人種的にドイツ人と同じだが、ドイツ人も同じように貧困や失敗を隠そうとし、成功した話だけをしたがる。
こういう国では貧困者やホームレスが存在しないことになっていて、居たとしても社会の失敗者とか負け犬の烙印を押され同情されない。
ドイツもスイスもホームレスの公式調査をしていないが、民間団体によるとかなりの数が確認された。
スイス第3の都市バーゼル市(人口20万人)では屋外生活者50人とシェルター生活者50人の計100人が存在した。
路上生活者が4千人に1人存在するという事で、日本の2万5千人に1人よりも多い。
民間団体の推測ではドイツには5万2千人の路上生活者が居るので、1590人に1人が路上生活者という事になる。
アメリカは1000人に1人がホームレス(シェルター含む)で、ハワイは592人に1人が路上生活者です。
金持ち国になっても貧困者は減らない
スイスのバーゼル市という一つの街だけではあるが、スイスのホームレスや路上生活者は他の国と比べて少なくないのが分かる。
この事は重大な事実を示唆していて、それは国がどれだけ豊かになっても「貧しい人は減っていない」という事です。
多くの議論では国が豊かになったり景気が良くなれば貧困者が減り、ホームレスは居なくなるのを前提にしています。
だが実際には日本のあらゆる人が「目標にするべきだ」というドイツは日本の16倍もの路上生活者が居る。
好景気を謳歌してきたアメリカは日本の10倍以上のホームレスが居るし、金満国家スイスは日本の6倍の路上生活者が居る。
経済的成功と貧困者の減少には関連性が見られず、アメリカやスイスが今の10倍金持ちになってもホームレスは減っていないでしょう。
そういえば中東の金持ち国家ドバイでは貧困者が非常に多く、金持ちは貧困者を働かせることで、より金持ちになっている。
むしろ貧困者が増えれば増えるほど、お金を持っている人はお金を増やしているのが真実です。
日本でも某ワタミとか某ユニクロとか、貧困者を低賃金で働かせるビジネスモデルで大成功していました。
スイスは金持ち国家なのでホームレスや路上生活になっても、無料で食事をしたりシャワーを浴びれる場所が存在する。
だから物乞いをする必要がなく働く必要もなく、路上とシェルターを行き来して暮らす人が多い。
ジュネーブでは貧困者向けの無料食堂で毎日200人が食事をしており、そこではインターネットも使える。
スイス政府によると人口850万人のうち62万人が深刻な貧困で、約120万人が貧困層となっている。
富裕国なのになぜ貧困者が多いのかは簡単な話で、例えばユニクロの柳井は資産3兆円だが、ユニクロ労働者は時給1000円以下に過ぎない。
富裕国では豊かな人はどんどん豊かになるが、豊かな人の下で働く無数の人々は決して豊かにならない。
働いていも働いてもお金はたまらず借金が増えるばかりで、気づくと貯金ゼロの貧困老人になっている。
これが世界の富裕国の人々の実態です。