日本の正しい感染者数は?
2月10日現在新型コロナウイルスの日本国内の感染者は約174人で、日本国内で発見された感染者は16人となっている。
クルーズ船の感染者数は135人で、武漢から帰国したチャーター機の感染者が12人、湖北省滞在者が12人いる。
日本国内で感染したのは4人で、武漢からの観光客を乗せたバス運転手とバスガイド、運転手と勤務したバスガイドの3人が含まれる。
京都では中国に渡航歴がない20代男性が感染したが、男性は中国人観光客に接客していた。
運転手とガイドは60代、40代、20代、20代なので、「若い人は感染しない」という説明は誤りだった。
この4人はいずれも中国人観光客と接触や同乗しており、日本人から日本人への感染は1例も確認されていません。
クルーズ船は約3700人中135人が感染しているが、症状がある人しか検査していないので、この数倍に達する可能性もある。
武漢からチャーター機で帰国したのは764人で感染者は12人なので感染率は1.57%、クルーズ船の感染率は3.64%と飛びぬけて高い。
感染ルートは解明されておらず空気感染という噂があるが、厚生労働省はまだ確認していないとしている。
クルーズ船にも中国からかなりの乗客が乗船しているので、中国人が感染源なのは間違いない。
なぜ日本人同士では感染せず中国人からだけ感染するのか、中国人観光客を見ていると唾を飛ばしながら大声でしゃべる人が多いのに気づく。
ツバの飛沫が体内に入ると感染源になりえるので、原因はこのあたりにあるのかも知れない。
騒動で次期国家主席は李克強に移る可能性
ウイルス騒動以来姿を消していた習近平が2月10日に北京市内を視察し、テレビで武漢市の医師らと会話をしていた。
習近平は7日以上姿を見せなかったので、感染したとか責任逃れで隠れていると言われていた。
代わりに各地を飛び回って指示を出していたのは李克強で、まるで李克強が国家主席になったかのようだった。
李克強の現在の地位は中国共産党中央政治局常務委員だが、習近平と同時期に出世し2010年の次期国家主席指名で争った。
2010年10月に習近平は党中央軍事委員会副主席に選出され、この役職に就くことで国家主席の座が確定した。
それまでは李克強が習近平と次期国家主席の座を争っていたが、最終的に敗れた。
習近平は地方役人出身なので党内派閥が弱く、李克強が習近平を支える形で習近平指導部を形成している。
習近平国家主席の任期は2013年3月までだが、前回の経緯を見ると3年前の10月つまり2020年10月には次期国家主席が決まる。
2020年10月頃に中央委員会全体会議(中全会)に開催され、そこで誰が次の国家主席になるかが明らかにされる。
毛沢東以来中国の最高指導者任期は1回10年だけだったが、習は任期を撤廃し何度でも国家主席になれるようにした。
となると今回の最高指導者争いも前回と同じ習近平と李克強で争われ、どちらかが破れどちらかが勝つ。
李克強と習近平の権力闘争
今から夏までが国家主席レースでもっとも重要な時期で、大派閥や有力者の支持をどれだけ集めるかで勝敗が決まる。
この重要な時期に起きたのが新型ウイルス騒動で、習近平には大失策、李克強には千載一遇のチャンス到来でした。
習近平はウイルス発覚前は最後の足場固めのつもりで外遊を重視し、訪日して天皇と面会し外交実績作りに励むつもりだった
新型ウイルスを医師らが最初に警告したのは19年12月8日以前で、習近平が対策を指示したのは20年1月20日だった。
メディアによると習近平は湖北省や武漢市幹部の「絶対安全」という嘘の報告を信じて、何の対策も取らなかった。
習近平が事態を把握したのはインターネットに流出した内部文書やWHOの警告、外国メディアの批判などからでした。
その後習近平は批判を避けて雲隠れし、李克強はここぞとばかり前面に出て、現場を取り仕切っている。
この様子を見ると最後に李克強が大逆転し、次期国家主席の座を射止めてしまう可能性がある。
中国政府は感染者4万人で死者1000人と発表しているが、火葬場の稼働状況などから、毎日数百人がウイルスでなくなっている可能性がある。
日本に帰国したチャーター便の感染状況や、クルーズ船の感染状況からは、中国国内に数百万人の感染者がいると連想できる。
既に80以上の都市が封鎖や移動制限を受けているが、感染は拡大し続けている。
全てが明るみに出た時、批判は習近平に向かい李克強に有利になるとしたら、李克強は習を裏切るでしょう。