中国発コロナウイルスの影響で中国人観光客が激減し、訪日外国人も大幅減少すると見られています。
各地の観光地は収入が激減し、安倍首相と政府は感染を広めてでも中国人観光客を受け入れている。
だが日本は感染防止が手ぬるいのが知れ渡り、却って中国以外からの観光客減少を招いている。
2月13日現在日本政府は中国からの訪日外国人にいかなる規制もせず、フリーパスしている。
政府は一応2週間以内に湖北省に立ち寄った外国人の入国を拒否すると言っているが、確認は自己申告です。
実際に日本に入国した中国人が語っている所では、政府はアンケート用紙で「2週間以内に湖北省に行きましたか」と質問している。
行っていないと書いた人は2週間以内に湖北省に行っていないとして、自由に入国させているが、誰が行きましたと書くのだろうか。
これはまるで「過去に違反をしましたか?」と本人に聞いて、「していません」と答えたら無条件に免許を交付するようなものです。
武漢だろうが湖北省からだろうが日本に自由に入国できているので、政府が把握している以上の感染者が存在するかも知れない。
政府は対象を「2週間以内に浙江省を訪問した人」に拡大するが、同じ事で誰も「行きました」などと言いません。
政府は2020年に訪日客4000万人を目標にしているが、オリンピックが無ければ3000万人を割り込むのは確実です。
ところで政府は観光立国を掲げて「訪日外国人6000万人」を目標にしているが、それが何の為かさっぱり分からない。
外国人観光は必ず国を貧しくする
訪日外国人は2012年以前に800万人だったが現在は3000万人以上、日本経済に多大な貢献をしたと信じられているが、嘘です。
その証拠に訪日外国人が何倍になっても日本のGDP成長率は1%前後で、安倍政権以前より低いほどです。
安倍首相と周辺人物は訪日外国人が増えるとGDPが増えると思っているが、そのようになっていません。
もし訪日外国人でGDPが増えているとすれば、外国人が来なかったらその分日本はマイナス成長になっていた筈です。
ところが訪日外国人は例え何千万人来ようともGDPに貢献せず、むしろマイナスに作用しています。
これは訪日外国人を「輸出」に例えると分かりやすいが、物を輸出するのも観光客が来るのも、サービスを売るか商品を売るかだけの違いです。
工場で物を作って売るのが輸出で、観光客にサービスするのが観光、見た目は違うがやっている事は実質的に同じです。
日本は1960年代から80年代まで輸出立国だったが、90年代からはいくら輸出しても儲からなくなりました。
日本が経済大国になり人件費やコストが上昇したので、もう日本の工場で生産しても利益が出なくなりました。
「輸出も観光も同じこと」なので訪日外国人の観光業も、いくら外貨を稼いでも日本のGDPは増えません。
観光立国のもう一つの問題はより深刻で、輸出にしろ観光にしろ外国人目当ての産業は国を貧しくします。
日本が輸出した自動車をアメリカ人が買うとして、トヨタの労働者はレクサスを買うアメリカ人より豊かになれない。
安倍首相は昭和の脳みそ
同様に中国人観光客にサービスする日本人は、将来必ず中国人よりも貧しくなります。
お金を払う人の方が豊かで、サービスしたり労働する人が貧しいのは当たり前で、逆だったら産業は成り立たない。
日本人が海外旅行に行って荷物を運んでもらうとチップを払うが、チップを受け取る人より観光客が金持ちでないと観光は成立しません。
だから観光業が盛んな国はどんどん貧しくなり、労働者はどんどん貧困になります。
「荷物運びは客より金持ちになれない」のが真実なので、観光業はやればやるほど日本人を貧乏にします。
安倍政権で実質賃金が低下していたり、日本人1人当たりGDPの世界順位が低下しているのは、決して偶然ではない。
観光立国の3つめの問題点は、外人観光客の為に働く労働力は日本人の為に使われないという点です。
中国人の荷物運びをしている人は実態として中国に出稼ぎにいっているのと同じで、身体は日本にあるが日本の為には働きません。
だから成長率が1%未満なのに空前の人手不足で、人手不足なのに実質賃金が低下しているという事になっている。
例えば建設業や工場など、かつては花形の高収入職業だったが、誰も成り手がなく中国人の荷物運びをしている。
バブル期には日本人の国内旅行がブームで、その頃はどこも好景気で沸いていたが現在は冷え込んでいる。
外国人観光客が増えても日本は豊かにならず、貧困労働者が増えるだけなのでこうなっている。
日本人は不況で旅行に行けず、消費が冷え込んで中国人のカバン持ちに落ちぶれている