中国政府は2月17日、武漢ウイルスの感染者が7万人超、なくなった人は1765人になったと発表した。
日本にチャーター機が帰国した時から20万人超の疑いがあったが、やっと10万人に近づいてきた。
武漢から日本に帰国したチャーター機では、第4便までで764人中13人が感染していました。
これは2020年1月末に武漢を離れた人たちなので、その時点での武漢市内の感染率を示していると考えられる。
日本のチャーター機第一便は1月29日で第3便は31日、第4便は6日に武漢の空港から離陸していた。
第一便から第4便まですべてに感染者が確認され、764人中13人は1.7%の感染率でした。
日本以外の各国もチャーター機を派遣し、韓国は1月31日に第1便で368人、2月1日に第2便で333人が帰国し第1便で2人が感染していた。
韓国は2月12日にもチャーター機で147人が帰国したが、感染者はいなかった。
英仏米カナダなど多くの国も武漢からチャーター機で帰国させたが、感染者は少なかった。
なぜ日本人帰国者だけ感染していたのかの解釈としては、帰国する前は感染していなかったのではないかという疑惑が浮上する。
日本政府は帰国者をホテルで隔離したが、帰国後にホテル内で感染した疑いも否定できない。
日本以外の国では戸建てのコテージに収容したり、1人1人別の部屋に収容した国が多かったでしょう。
大半は室内や車内で感染
日本は部屋数が足りないという理由で感染者と相部屋にされた例もあった。
あるいは日本人は帰国前に武漢市内や空港で集合し、その時に多くの人が感染したのかも知れません。
日本人帰国者だけが感染していて、他の国の帰国者は感染が少ないのには、何か理由がある筈です。
あるいは日本だけが厳重な検査を行い、他の国はいい加減な検査だったり、本当は感染しているのに隠している可能性もある。
そして横浜港のクルーズ船、ダイヤモンドプリンセスでは2月16日までに3700人中355人が感染している。
クルーズ船が最初出航したのは1月20日に横浜からで、香港で降りた中国人がウイルスを持ち込んだようです。
約25日間で1人から355人に感染したという事で、これもクルーズ船という同じ建物で空調などが共用でした。
日本国内の感染者の大半は、バスの中やタクシー内、病院内など「同じ建物や乗り物」で感染した人でした。
中国の研究者によれば室内や車内で感染者と一緒になり、数秒で感染した例があったという事です。(防犯カメラから確認)
日本政府がやってきた「同じ建物内や船内で隔離」はまったく隔離になっておらず、感染を広めた事になります。
隔離するなら1人1人別の建物で、空調などを共有しないようにする必要があります。
気になるのは中国で、体育館に感染者を集めたり、外出禁止て家族単位で家に隔離したりしている。
感染の疑いがある人を一か所に集めたら、感染していない人まで感染してしまい、より一層感染を拡大します。
間違った隔離によって感染者を増やした
中国は2月16日、湖北省全体に外出禁止令を出し、2日に1度家族の1人しか買い物してはならないとした。
今までも武漢では外出禁止だったが湖北省全体に拡大し、湖北省周辺ではほとんどの市や村で移動が禁止されている。
日本政府と中国政府の間違いは、感染者と「感染の疑いがある人」を一緒に隔離した事で、これでは感染していない人も感染させてしまいます。
全員を1人ずつ別の個室で、空調などを共有しないようにしなくてはならないが、人数が多いとそのような施設がない。
キャンプ場にテントや仮設住宅を建てる方法もあるが、季節は冬なので体調悪化するでしょう。
日本国内で状況を悪化させたのは政府と厚生労働省がウイルス検査を禁止したことで、数人の感染者が最初「検査を拒否された」と証言している。
政府は表面上感染者数を増やさないために「検査しなければ感染者は増えない」と思って検査を禁止したが、これは考えうる最悪の対処でした。
感染者が1人の時対処すれば全員を個室に収容できたが、2週間も放置して感染者が数十人に増えたら、接触者は数千人や数万人になっています。
こうなってはもう1人1人の隔離は不可能なので、増えていく感染者を眺めるしかない。
「検査するな」と指示を出したのは厚労省の官僚か大臣か、あるいは安倍首相なのか分からない。
中国では感染が広まった地域でインターネットによる発信が規制され、現地情報はほぼ途絶えてしまった。
ユーチューバーは全員が拘束され生きているのかすら不明、こうした状況で中国の外相は「沈静化しつつある」と終息宣言を出した。
収束しつつあるというのだが、それならユーチューバーを釈放して外国メディアに取材させたらどうか?