コロナ感染者の東西格差
日本国内での新型コロナ感染者数は2月28日朝の時点で214人になっています。
2月28日は一日だけで25人感染、26日は19人と最近は20人前後が毎日感染している。
と同時に東西格差が拡大していて、西日本ではほとんど感染者がないのに東日本と北海道で多い。
2月26日以降の新たな感染者は岐阜、石川、神奈川、東京、北海道、愛知、大阪、徳島で確認されている。
このうち大阪は1月に感染したツアーガイドの再発、徳島はクルーズ船から下船した人でした。
最近の新たな感染者はほぼ100%近く愛知、岐阜から東の地域から発生しています。
単純に考えるとこれは西日本から気温が上昇しているからで、インフルエンザは春になると沈静化するパターンがある。
だが首都圏より気温が低い東北のほとんどでは感染者ゼロなので、寒いからだけで感染者が多いわけではない。
感染者が多い地域に共通しているのは「国際空港や港がある」あるいは近い、観光県という要素が見られます。
52人の感染者を出した北海道は外国人に人気の観光スポットで、冬でも流氷やスキーや雪まつりでにぎわっていました。
愛知県には中部国際空港があり名古屋城や多くの観光スポットがあるが、25人の感染者を出しています。
東京は27人だが羽田空港があり、12人の千葉は成田空港、21人の神奈川は横浜港がある観光県でした。
寒い地域ほど感染しやすい?
地理的には隣の埼玉県、茨城県からはまだ感染者が出ていないのも不思議です(武漢からの帰国者を除く)
埼玉、茨城を目的に来日する観光客はいないので、東北と同じく外国人観光客が少ない事で救われたのかも知れません。
だがこの推測では関西国際空港を抱える大観光地の大阪で2人しか発生していないのが説明できません。
しかも大阪の1人は東京のバスの車内、もう一人は出張先の北海道で感染したので大阪府内で感染者は出ていません。
中国人観光客は関空から大阪・京都・奈良を回るのが定番だが、京都や奈良も感染者が1人、2人程度しか居ない。
この格差はやはり関西は北海道や関東より気温が高い事と、関係があるように思われます。
九州の福岡や沖縄では最初の頃に感染者が出て広まるのではないかと思えたが、新たな感染者は出ませんでした。
九州や沖縄の気候では感染者が1人居たとしても、周囲には広まらないようだと分かります。
関東での初期の感染者は成田空港や観光、タクシー関連、クルーズ船など感染者と数分過ごしただけで感染している。
大阪や京都や福岡でも、中国人観光客と同じことをした筈なのに、感染が広がらないのは不思議です。
北海道では宴会に同席した人多数が感染したが、関西や九州にそうした感染パターンは見られない。
今後も地域格差が続くのか、3月に気温が上昇したらどうなるのかに注目です。