大きな出来事を転換点としてそれまで流行っていたものが流行らなくなることは多い。
1995年の阪神大震災以降に携帯電話が普及し、2011年東日本大震災以降ガラケーからスマホに代わった。
バブル期とバブル崩壊後では流行がガラリと変わり、リーマンショック前と後でも大きく変わった。
バブル期には消費は美徳、月末までに給料を使い切る、借金は財産のうちと言われていました。
バブル期はアフター5に遊ぶのが流行ったが、デフレ不況になると深夜までサービス残業が当たり前になった。
人々の行動や考え方が僅か1年ですっかり変わり、それまでの生き方や考え方ができなくなります。
2020年の現在世界中でコロナウイルスが流行し、コロナ前とコロナ後では人々の考え方がすっかり変わってしまうでしょう。
ウィンドウズ95が発売されたのは阪神大震災とオウム事件が起きた年で、今思うとこの年コンピュータ時代が始まっていた。
iPhoneが発売されたのは2007年だがこの年にリーマンショックの最初の一撃が始まっていた。
歴史を変えるような大事件と人々の行動を変えるような新商品新技術は、ほぼ同時に起きている場合が多い。
コロナを契機に時代遅れになりそうなものは、スマホや海外旅行、国境なき世界のような考え方です。
世界はきのうまで「国境はなくなった」と言っていたのに、今は「国境を封鎖しろ」と叫んでいる。
コロナ後に人々の考え方はどう変わる?
コロナウイルスのような伝染病から自分を守るには「国境」「差別」「規制」のような今まで人々が嫌っていたものが必要になる。
過去のコンピュータやインターネット、スマホのようにコロナ以後に流行するのが何かはまだ分からない。
EV(電気自動車)や量子コンピュータ、燃料電池かもしれないし、スマホやパソコンに替わる何かかも知れない。
コロナウイルスによって主要国の自動車販売は半分に落ち込んだので、半分の自動車メーカーが経営破綻する可能性が高い。
思わぬ形でガソリン自動車メーカーが大量倒産し、EVメーカーが生き残るのかもしれません。
同じことはスマホにも起こりそうで、やはり主要国のスマホ販売は半減し、かなりのスマホメーカーが経営破綻するでしょう。
するとまったく新しい技術がスマホ衰退した隙間に入り込み、気づくとスマホに替わっている事も予想される。
外国旅行がなくなった事で世界のすべての航空会社が経営危機に陥っていて、大量の航空機があまりパイロットやCAが失業している。
「国境はなくなった」と言って世界中を中国人が歩き回る時代は、二度と戻らないでしょう。
今世の中で流行っているのはテレワーク(在宅勤務)で、仕事を自宅でする人が増え通勤しないサラリーマンは今後も増える。
外出禁止でネット動画配信契約者が増加し、ゲーム購入者やオンラインゲーム参加者も増えた。
外に出なくてもいいようにウーバーイーツのような宅配サービス利用者が増えた。
今後の10年はこれまでのように世界を飛び回るのではなく、自宅で充実した時間を過ごすのが重視される。
各国の感染状況を見ると難民や移民を多く受け入れた国ほど感染者が多く、閉鎖的な国ほど感染者が少ない。
欧米諸国は移民を無制限に受け入れて経済成長してきたが、これからは制限する方向に替わる。
こんな風にコロナが世界の人々の考え方を変えている。