定期的に「子供がなりたい職業」アンケートが発表されるが、その時代を子供がどう見ているか良く表れている。
後で振り返ると大人より子供の方が、現状を正しく認識していたと思えることも多い。
2020年4月最新の「今年小学校に入学する児童」と2000年の小学生のなりたかった職業には違いがあるだろうか?
最新1位は男子がスポーツ選手で女子はケーキ屋パン屋、どちらも20年前と同じで変化がなかった。
20年前は大工・職人が男子3位だったが徐々に下がって現在は9位、だが職人になりたい男子はかなり居る。
男子は警察官、消防士、運転士が不動の上位で、常にベスト5以内に入っている。
下がったのは自営業、おもちゃ屋、会社員、建築家、ゲームクリエイターなどだった。
上がったのはユーチューバー、パイロット、宇宙関連、研究者、料理人、自衛官、TV・アニメキャラだった。
上位ではないがケーキ屋パン屋、車整備販売、医師、教員は20年前から20位以内に入っていた。
女子は芸能人が2位で看護師が3位、アイスクリーム屋が上昇し、主婦が18位で初めて20位以内に入った。
女子で20年前から安定しているのは保育士、医師、教員、警察官、美容師、CA、ペット美容師などだった。
女子の方が芸能人やアニメキャラを除けば男子より現実的で、「なれそうな職業」を言っているのが分かる。
子供から見た将来性のある職業とない職業
子供の目から見て警察官、消防士、運転士、保育士、医師、教員、CA、パイロット、宇宙関連、研究者、料理人、自衛官などが20年前から安定職業になっている。
確かに料理人や警察官がこの世から消えるとは考えにくいので、たぶん100年後も職業として存在しているでしょう。
子供に人気が高まっているのは宇宙関連や研究者、TVやアニメキャラ、そしてユーチューバーなどです。
21世紀は宇宙時代と言うくらいで、かつての自動車産業と同じように今後発展するかも知れません。
TVやアニメキャラは一見なれない気がするが、声優やタレントや「業界」スタッフへの道は以前より広くなった。
インターネットや多チャンネル化で放送媒体が増えコンテンツも増えたので、業界そのものが拡大している。
声優やアニメ関係者になって成功するとは限らないが、絶対になれない職業ではなくなりました。
ユーチューバーは批判されているが個人がコンテンツを制作して発表する時代の流れはもう止まらない。
ブログやSNSもそうだし今後も個人がプロと同様に活躍する機会が増えるでしょう。
自営業、会社員などは子供から見て魅力ある職業ではなく公務員は20年前も今も20位以内に入ったことが無い。
かといって公務員や会社員がなくなるとは思わないが、安定した職業のような事を子供は信用していない。