Wバフェットのファンドがコロナで打撃を受け5兆円の損失を出したのが話題になっています。
デルタ、アメリカン、サウスウエスト、ユナイテッドの4社で40億ドル相当の米航空株をすべて売却した。
バークシャー・ハサウェイの2020年1月-3月期決算は株安で497億ドル(106円換算で5兆2,682億円)の赤字だった。
手元資金は、2019年末から100億ドル増加して過去最大の1,370億ドル(約14兆4,220億円)になった。
手元現金は株を売却して増えたので、今すぐ投資に使える現金の事で、株などに投資したものは含まないようです。
バフェットは「買いたいものがないので何もしない」と暫く静観すると話している。
バフェットは10年前のリーマンショック時にも同じように損失を出し、同じように「暫く投資しない」と言って引退を噂された。
だが米景気が2010年頃回復に向かうとやおら起き上がり、怒涛の勢いで株を買いあさりその後大儲けした。
これがバフェットのスタイルで、景気後退期はいつも損失を出し、景気上昇期に利益を出してきた。
世の中には景気後退期に巨額の利益を上げる投資家が居て、その筆頭は魔王と呼ばれたJソロスでした。
ソロスは国家や中央銀行、巨大企業に何度も空売りをしかけて破産に追い込み利益を上げるのを得意としている。
リーマンショック時にも米住宅ローン破産を予言し空売りで莫大な利益を上げた投資グループが存在した。
バフェットと孫正義の違い
だがこうした空売りする投資家は、継続して利益を上げる事は無く数年で破産し無一文になる。
ソロスはインタビューで「空売りでは通算すると赤字で、利益はすべて通常の買い注文によるものだ」「空売りはするな」とまで忠告している。
今回も米ヘッジファンド「ルネッサンス」が暴落時に巨額の利益を上げ、創始者のジム・シモンズは神格化されている。
ジム・シモンズはバフェットと違って秘密主義で手法や考え方は非公開、数学や統計を駆使していると言われている。
米ヘッジファンドは10年で99%破産しているが、「ルネッサンス」が10年後も生き残っているか興味深い。
バフェットは経済危機になると「負けた。もう投資はやめた」とすぐ白旗を挙げるのが特徴です。
それとは正反対の態度を取っているのがソフトバンクファンドの孫正義で、1兆円以上の損失を出した。
しかもソフトバンクは以前から自分に有利な会計や手法を用いて発表する癖があり、実際はもっと損失を出している可能性が高い。
にも拘わらず数日後に携帯電話の「ソフトバンク」(ファンドのソフトバンクGとは別会社)は「過去最高の利益」を発表した。
かなりの人は頭が混乱したはずで、同じ名前の会社が「1兆円の大損失」、数日後に「過去最高利益」を発表した。
孫正義は米電話会社スプリントが年数千億円の赤字を出していた時も、合法的な会計手法で黒字に見せかけて「大儲けした」と自慢していました。
バフェットの態度と孫正義の態度のどちらを信用できるか、自分ならどちらに金を任せるかは言うまでもない。