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ルノーは政府支援で存続、日産は大ヒット作なければ消滅か

自動車は人気商売なのでヒット作を出せなければ消えるしかない
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画像引用:【速報】日産が7月にアリアを発表! 6月北米投入で新型エクストレイル年内発売も視野に – 自動車情報誌「ベストカー」https://bestcarweb.jp/news/156984

自動車産業は今も巨大

自動車産業は今も先進国で大きな地位を占めていて、一つの工業製品としては世界最大の産業となっている。

日本ではGDPの約5%、輸出額の約20%を占めていて、関連産業を含めるともっと大きい。

日本の30年不況の原因の一つは自動車が売れない事で、台数が少ないうえに売れたのは安い軽自動車でした。



軽自動車も今は平均120万円くらいするが小型車の半額で、しかも軽の方が寿命が長いので買い換えない。

一般的な常識とは逆に軽乗用車は10年以上、軽貨物は平均13年も使用されている。

しかも日本で役目を終えてから外国に輸出され、また数年間活躍するのでその頑丈さは特筆すべきものがある。

安い軽自動車が売れる弊害が自動車産業の縮小で、日本人は欧米の半額しか購入に払っていない。

先進国ではGDPの最も大きな部分を不動産・住宅が占め次いで株式金融市場が巨大で、自動車はその次になっている。

最近はIT産業も巨大になったが、まだまだ自動車が占める割合は大きい。

コロナで世界各国の自動車販売は一時的に8割減少し、工場や販売店を閉鎖しガソリンスタンドも閉店しました。

自動車は国際分業で生産されていたので、世界中で生産が不可能になり生産台数も半減しました。

こうした危機が起きると上手く対処して立ち直る企業と、立ち直りが遅れたりそのまま倒産する企業に分かれます。

新型車を出せない日産

最近経営破綻の可能性が最も高いと言われていたのがルノーと日産で、もう支援を受けないと倒産確実の状況でした。

ルノーは6月3日、総額50億ユーロ(約6100億円)の融資を受ける合意をフランス政府と交わした。

融資は仏BNPパリバなど民間銀行が行い、フランス政府は9割を債務保証する。

ルノーは1万5000人の人員削減や工場閉鎖によるコスト削減を打ち出したが、政府は反対していた。

フランス政府はフランス国内の工場存続と雇用確保を求めていて、再建策とは矛盾している。

一方の日産は2020年3月期(3月まで)に6712億円の赤字で、次の第二四半期も赤字が予想されている。

ルノーも赤字転落するので日産を助けるどころではなく、両者は新型車の共同開発も行っていないようです。

ゴーン就任から多くの共同開発が行われたが、2年ほど前からほとんど新型車を出さなくなった。

コスト削減を進めているようだが日産に必要なのが大ヒット車で、かつてのスカイラインやブルーバードのようなヒット車があれば盛り返せる。

最近発表した日産の新型車は実は三菱車だったり、古い車の化粧直しが多かった。

日産が存続するか消滅するかは、一発で盛り返すような大ヒットが出るかにかかっている

その間にもトヨタやホンダは次々に魅力的な新型車を発表していた

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