麻生首相の大失敗と安倍首相の無気力
今から12年前の2008年、リーマンショックに直面した麻生総理は経済対策を何もせず放置して大不況の原因を作った。
麻生氏は「経済は自由放任で自然に回復する」と思っていたようで、経済自由主義を信じていたようです。
日本国内では何もしないのに韓国や世界には数十兆円もばらまき、国民は自民党嫌悪を起こして民主政権が誕生した。
安倍首相は悪夢の民主政権というのが好きだが、実際には悪夢のスタート地点は麻生政権だった。
今回のコロナショックでも麻生財務大臣は財政支出に反対したが、結局与野党の圧力に折れて45兆円財政支出を受け入れた。
安倍首相も麻生首相と同じように、最初経済対策を何もしない方針を示していたが、自民党や公明党から強い反発があって財政支出に方向転換した。
安倍首相のコロナ対策は中国の入国規制にしても国民全員給付金にしても、自民党内から「安倍おろし」の動きがあり渋々応じた。
だからやる事なすこと手遅れで、コロナ拡大から半年もたったのに、給付金はまだ誰にも届いていない。
国民や支持者も安倍首相の無気力に気づき支持率は急降下しているが、これでまだ「3割もある」のだから高支持率と言える。
主婦感覚で政治をやっている日本
やはりリーマンショックの2008年から2010年にかけてアメリカは大規模金融緩和をやり、意図的に国内に金余りを起こした。
中央銀行FRBは既に倒産して存在しない企業の社債を額面で買い取り、ブッシュ政府は住宅ローン破産した破産者の債権を買い取り無料で家をプレゼントした。
当時のCNNで強く印象に残ったのは女性レポーターが「住宅ローンを払えないくらいで家を取り上げられるのは人道に反します!」と金切り声を挙げていた事でした。
日本では麻生首相が自己責任論を振りかざし、「失業した奴は今まで何やってたんだ?」という名言を残した。
アメリカのお金ばらまきを日本人は冷笑していたが、2010年にはアメリカの好景気が始まり10年間も空前の好景気が続きました。
日本はその後の10年もずっと不況のままで、失われた20年が失われた30年に伸びただけでした。
今までと同じ間違いを続ければ、失われた40年になり失われた50年に伸びていくでしょう。
日本の間違いは「お金は節約すると増える」という思い込みで、主婦が夫の給料で暮らしているならそれは正しい。
だが日本政府は自分でお金を発行し、自分で予算を組んでいるので、主婦じゃなくソフトバンクやトヨタのような大企業に近い。
もしトヨタやソフトバンクが「お金を節約するために工場を閉鎖し事業を閉鎖します」とやったら、確かに支出額は減り節約できます。
だが節約した以上に売り上げが減少するので、年月が経つにつれ赤字になり、最終的には倒産するか他社に買収されるでしょう。
日本の経済運営は「お金を節約するためカローラの工場を閉鎖する」ような物で、カローラの売り上げがゼロになるだけです。
こんな事を30年間続けてきたのが日本で、いい加減に主婦感覚の政治を辞めて欲しい。