コロナによって世界経済は大きく変動し株価は乱高下したが、企業の勝ち組と負け組がはっきりしてきた。
まず勝ち組筆頭は米EVメーカーのテスラで、トヨタを超える自動車メーカー時価総額世界一が見えてきた。
負け組としては米航空会社ボーイングや仏自動車メーカールノー、英航空会社ヴァージンで、いずれも政府支援がなければ経営破綻する。
米IT企業大手は打撃を受けたものの勝ち組と言ってよく、中国企業の多くは米制裁もあって頭打ちになった。
勝ち組企業の特徴は「内需、IT、仮想空間」などで負け組は「輸出、実需、現実空間」などの言葉で表せる。
例えばテスラはまだスズキやダイハツより小さいが、小さいからこそ今後100倍も1000倍も成長する可能性がある。
トヨタ、VWのような巨大企業は今後1.5倍になるのさえ難しいが、テスラは10年で100倍が可能です。
一種の夢の話だが、マイクロソフトも90年代初めはただの夢企業に過ぎませんでした。
現実の物を販売する実需は人類の人口増加ペースでしか売れないので、今後頭打ちになる。
だがネット上やコンピュータ上の仮想空間に限界はなく、無限に拡大する可能性がある。
世界的に労働者の収入はほとんど増えていないのに、金持ちの資産は倍々ゲームで増えている。
これも仮想空間の拡大で、例えばビットコインは散々馬鹿にされたがどの時点で買った人も資産を大きく増やした。
一方現実世界ではどんな優良企業でも毎年2倍などの売り上げを達成するのは不可能です。
グローバル化は終わるか?
人々は「コロナ後の世界はこうなる」と予想し株を買っているので、今までの実績は評価されない。
トヨタがいかに優れた車を販売していても、ガソリン車は縮小しEVは拡大するのでテスラ株が上昇する。
あのボーイングが倒産するかも知れず、エアバスや三菱重工など航空産業は今後大不況になると見られている。
1990年頃から世界はグローバル化が進み、国境をなくして自由貿易をするんだと言ってきました。
911で僅かな打撃を受けたがリーマンショック後に全盛期を迎え、最近数年は本当に国境がなくなったかのようだった。
グローバル化は左翼政治と非常に相性が良く、日米欧では左翼全盛期を迎え、グローバリストが権力を握った。
日本で最も印象に残ったのは鳩山首相で「日本列島は日本人の所有物じゃないんだよ」と言って総理になった。
よくそんな人間に投票したもんだと思うが、それで自分たちが地獄に落ちたのは自業自得と言うべきです。
コロナでグローバリズムは打撃を受け、米中対立でも打撃を受けるが自由貿易は辞めないでしょう。
なぜなら単純な話、貿易や国際取引が多ければ多いほどGDPが増え、縮小させるほどGDPも縮小するからです。
だからアメリカは中国をソ連のように封じ込める事はしないが、中国を経済的窮地に立たせて乗っ取る事はするでしょう。