少し前のユーチューブと言えば変な人が出てきて変な事をして騒ぐだけだった。
今もかなりのユーチューバーはそうしているが、このような芸人ユーチューバーはいずれ淘汰される。
テレビ業界からあぶれた本物のテレビ芸人がユーチューブに進出してきて、素人芸人の居場所が狭くなっている。
アイドルやタレント、有識者などテレビで有名になった人たちが活動の場をユーチューブに広げている。
経済やビジネスというジャンルはユーチューブになかったが、今では一大勢力になっている。
アナリスト、ファイナンシャルプランナー、投資家、プロディーラーなどがテレビより詳しい経済解説をしている。
専門性が高いチャンネルは一般的に報酬が高くなりやすく、メルマガや商材、有料サービスでさらに儲けている。
玉石混合だが多くのファンを集めている人はそれなりの実績があったり、投資家として成功していたりする。
ユーチューバーは大きく2派に別れようとしていて、ヒカキンのように自分がタレントになる人が今までは多かった。
最近は自分の専門分野をもつ専門家がどんどん増えていて、多くの事をユーチューブで学べるようになってきている。
何かの資格を取ったりその道の分野を学ぶには、今までは専門書を読むか誰かに教えてもらうしかなかった。
周囲に教えてくれる人が居ないと事実上不可能で、このため縁故や交友関係が重要だった。
今は自分が学びたい分野のユーチューバーを見つければ、無料でかなり高度な知識を熟練者から聞ける。
ユーチューブが専門家の発表の場に
現実のユーチューブはまだ不完全だが、逆に言うとまだまだ誰も進出していない隙間が多い。
ポツンと一軒家という民放番組に山の中に自分で家を建てた人が出てくるが、かなりの人が「ユーチューブを見て建てた」と話している。
未経験者が誰にも師事せずユーチューブだけで自分の家を建てる、時代はもうそんな事になっている。
家を建てる技術を会得するにはまず大工に就職して3年から5年修業し、やっと自分の家を建てる技術や経済力を得るものでした。
だが今はユーチューブを見ながらホームセンターで道具や材料を買ってきて、自分で建てることができる。
外国語、資格、研究などこれからは本ではなくユーチューブで教えたり発表する専門家がもっと増える。
出版不況で自分で本を出版するのは困難になり、出版してもどうせ売れなくなったが代わりにユーチューブで発表する。
塾を開いて教える代わりにユーチューブ講座を開設した方が、全国から受講生ならぬ視聴者を集められる。
こうした学習機能が発展すると、やがてユーチューブは教育機関として認知されるようになるでしょう。
政治でもユーチューブの重さは増しているが、今は「ネットで煽って炎上させ金を得る」ような煽りチャンネルが多い。
これもやがて淘汰されて、自分の専門分野で本を書けるレベルの人が出てくるでしょう。
煽りユーチューバーや騒いで炎上させるウケ狙いの人たちは、気づくと自分の居場所がなくなっている
そういうバカな事を見たい人もいるので、そうした専門分野も伸びていく