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コロナ経済危機は中国に味方するか、浪費を続けることで経済活動を維持

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コロナ経済危機は中国に味方するか

過去30年ほどに起きた世界的な経済減速は必ず中国の利益となり、打撃が小さかった中国の地位を高めてきた。

リーマンショックで中国はマイナス成長だったが、GDPプラス成長と発表し50兆円の公共投資を行った。

同じ年に北京五輪が盛大に行われ、世界は中国の金持ちぶりに驚愕した。



中国が買ったという噂だけで金銀銅や原油などが値上がりし、エネルギーバブルを起こした。

2001年のNY同時テロと対イラク戦争でアメリカは傷つき、中国は利益を得た。

1997年のアジア通貨危機で日本を含むアジアのライバルが脱落し、中国は世界の工場になった。

1990年代の日本はバブル崩壊と阪神大震災で経済大国の地位を失い、中国がその椅子に座った。

1989年の天安門事件から共産圏崩壊、ソ連崩壊で東側陣営が崩壊したが、これが中国躍進への転機になった。

東側陣営が存在していたから中国は西側と取引できなかったが、中国も資本主義国と同じように世界経済に参加できるようになった。

中国のための30年

この30年はまるで世界が中国だけのために出来ているかのように、あらゆる危機が中国のプラスになった。

そんな中国に異変が起きたのは2015年のチャイナショックで、通貨の人民元と中国株が下落した。

この頃から中国の債務膨張が欧米メディアを賑わすようになり、GDP成長率が顕著に低下した。

12%以上だった成長率は6%と半分に低下したが、これは年間数百兆円もの公共投資で支えられている。

最近10年間中国は毎年日本の新幹線合計と同じ高速鉄道をつくり、日本の鉄道総延長に等しい鉄道建設をしている。

日本の全ての空港に匹敵する空港を建設し、高速道路や地下鉄や発電所なども建設している。

つまり中国は毎年日本を一個建設するほどの公共事業をしているが、その99%は赤字と見られている。

分かりやすいのは高速鉄道で総延長は3万キロ、新幹線の3千キロはもちろん中国以外の高速鉄道の合計2万キロすら遥かに超えている。

全路線中黒字は北京と上海を結ぶ京滬線だけで、しかもこれは建設費など初期費用を含んでいない。

中国は浪費経済を続けられるか?

無料で国などが建設して鉄道会社は運行するだけなのだが、それでも一路線以外はすべて赤字です。

通常鉄道も黒字路線は最初に建設した大都市周辺だけで、最近建設したのはすべて赤字です。

高速道路も地下鉄も空港も発電所も都市建設も、最近行った公共事業は100%赤字です。

中国はアメリカ軍を超える為大軍拡を続けていて、推定20兆円もの軍事費を投入している。

宇宙と科学技術への公共投資を含めたら年間数十兆円にもなり、これらは直接売り上げなどの収入は無い。

お金がどんどん出て行って、出て言ったお金を発行しGDPを増やしている状況です。

GDP=お金は生産したり売り上げる事で増えるが、逆に消費したり無駄遣いしても増えます。

トヨタが10兆円生産したらGDPが増えるが、誰かが10兆円浪費してもGDPは増えます。

中国のGDPはまさに浪費によって維持されていて、浪費を止めたら経済活動も止まります。

習近平はこの状況に危機感を持ち、最初倹約しようとしたが浪費を続けないと経済崩壊するのを理解した。

行きつく先がどうであろうと、中国と習近平はこうした「ありえない経済」を続けざるを得ない。

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